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2011年07月30日 教育者教育研究所 夏季教育者セミナー

『心を耕す教育者をめざして』をテーマに、教育者教育研究所主催の「夏季教育者セミナー」が7月30、31の両日、法輪閣を主会場に行われました。約230人が参集し研さんし合いました。

初日、東洋思想研究家で作家の境野勝悟氏が『日本のこころの教育』と題して講演しました。「日本人が教育で一番大切にしてきた言葉は“恩”である」として、五恩五恵を説明。太陽、自然、父母(先祖代々)、師、友に感謝して生きる智慧が日本人にあると明示した。
このあと、『こころの教育を実現するために』と題してパネルディスカッションが行われました。明星大学教授の高橋史朗氏は、子供の発達障害を早期発見・早期支援する重要性を示しました。
上越教育大学教授の西川純氏は、「子供、親を変えようとするのではなく、その子を理解する子供集団をつくる。それをすべての子に当てはめること」と、一人も見捨てないための学び合いの考え方を明らかにしました。さらに、北九州市立沖田中学校校長の島田清氏は、子供の自尊感情を高める取り組みを紹介しました。 2日目、小学校教諭が、クレームの多い母親に、わが子を思う仏性を見つけ、信頼関係を構築した体験を発表しました。続いて、専門所員の大谷津晴央氏が研修の中で、人間教育の目指すところは“自灯明・法灯明”であると話しました。

(2011.08.05記載)