終戦から66年、原爆が投下された広島や長崎、国内唯一の地上戦の地となった沖縄で宗教協力による戦争犠牲者への慰霊式典が行われました。参列した会員たちは、哀悼の誠を捧げるとともに、世界平和の実現に向けた誓いを新たにしました。教会道場で行われた催しと併せて紹介します。
原爆死没者慰霊行事に立正佼成会からも出席【広島】
「原爆の日」を迎えた8月6日早朝、広島市平和記念公園の原爆供養塔前で「原爆死没者慰霊行事」(広島戦災供養会主催)が行われました。世界連邦日本宗教委員会平和巡礼団の一員として、本会から椎名啓至教会長が出席。参列した諸宗教者と共に世界の恒久平和を祈念しました。
また、同日には広島教会で「広島原爆犠牲者慰霊式」が行われ、会員390人が参加しました。奉献の儀では、学生部員30人によって千羽鶴や生花が献じられました。次いで、広島市に原爆が投下された8時15分に黙とうが行われ、参加者は犠牲者に哀悼の誠を捧げました。
原爆殉難者慰霊祭 宗教者、市民ら800人【長崎】
「長崎原爆忌」前日の8月8日夜、立正佼成会の長崎県下3教会が加盟する長崎県宗教者懇話会主催の「第39回原爆殉難者慰霊祭」が長崎市の原爆落下中心地公園で行われました。宗教者、市民ら約800人が参加。教団から根本昌廣外務部長が出席しました。
慰霊祭では、本会会員を含む新宗連長崎県協議会青年会が「平和の灯」を奉献。同懇話会の小田義海・浄土宗九品院住職、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会非武装・和解委員の黒住宗道・黒住教副教主ら5人が「慰霊のことば」を述べました。
なお、7日夜には同懇話会の招きで慰霊祭に参列したトルコのイスラーム宗教者との「平和交流」が同市内のホテルで開催されました。9日朝には長崎教会で原爆・戦争犠牲者慰霊法要が行われ、根本外務部長が講話を述べました。
祈りと平和の集い 本会少年部員が発表【沖縄】
『沖縄から世界へすべての命へ平和の祈りを』をスローガンに沖縄宗教者の会(沖縄教会加盟)による「第21回祈りと平和の集い」が8月15日午後、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂で開催されました。各宗教宗派の代表はじめ、沖縄教会の会員を含む約430人が参加。本部から赤川惠一総務局外務グループ次長が出席しました。
集いでは、平和の祈り、黙とうに続き、「誓いの言葉」が発表されました。この中で、同教会の少年部員は「この大切ないのちを人のために役立てられるような人間になりたい」と誓願しました。来賓あいさつと代表者献花のあと、沖縄戦をはじめ全戦争犠牲者に慰霊の誠を捧げ、世界平和の実現を祈念しました。
(2011.08.19記載)
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