袴(はかま)姿の青年女子部員16人による奉献の儀。長沼脇祖の慈悲の生涯を偲(しの)び、報恩感謝の誠を捧げた
長沼妙佼脇祖の祥月命日にあたる9月10日、「脇祖さま報恩会」式典が大聖堂はじめ全国各教会で行われました。大聖堂の式典には、約3300人が参集しました。
長沼脇祖は、法華経の精神に基づく慈悲喜捨の実践行に励み、立正佼成会創立以来、庭野日敬開祖と共に会員の指導にあたりました。一途(いちず)な信仰姿勢は今も会員たちの尊敬を集め、慈母と仰ぎ慕われています。
大聖堂の式典では、青年女子部員16人による奉献の儀に続き、在りし日の長沼脇祖の説法がホールに流されました。次いで、庭野光祥次代会長を導師に読経供養が行われ、庭野日鑛会長の報恩讃歎(さんたん)文が奏上されました。
このあと、東靖憲船橋教会長が体験説法に立ち、青年期に自律神経の病を患ったことで教えの縁に触れ、家族やサンガの献身的な支えにより、いのちの尊さ、両親の恩に気づいた体験を発表。また、妻の病を通して、家族の絆(きずな)が一層強まった学びを語るとともに、慈悲行に徹した長沼脇祖の精神を受け継ぎ、布教伝道に邁進(まいしん)することを誓いました。
報恩讃歌『慈悲の華』の合唱のあと、庭野会長が登壇しました。庭野会長は法話の中で、縁起の法に触れ、この世界はすべてが結び合い、働き合って成り立っていると説示。一方、人間は、60兆の細胞から成り立っている自身の体について、それがどのように働いているかさえ知り得ない、と解説しました。
そうしたことを踏まえた上で、「目の前に起こる一つひとつの現象に愚痴を言わず、感謝していくことが大事」と強調。「人生を楽しく、幸福に過ごしていく秘けつは、法を依りどころとし、真理に従って生きること」と述べ、いのちの大切さを知るには、真理に生きることに尽きると説きました。
(2011.09.16記載)
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