News Archive

2011年09月03日 国連広報局NGO年次会議 『持続可能な社会』テーマに

『持続可能な社会--市民社会の応答』をテーマに「第64回国連広報局NGO(非政府機関)年次会議」が9月3日から5日まで、ドイツ・ボン市内のホテルで開催され、世界65カ国から1500人を超えるNGO関係者が参加しました。立正佼成会は昨年、NGOとして国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得。今回の会議には、国連代表の神谷昌道ニューヨーク教会長、保科和市教務局社会貢献グループ次長ら6人が正式参加者として出席しました。

同会議は毎年、国連総会の開催に先立ち行われるものです。世界の主要NGOが集まり、全体セッションやワークショップを通して、世界が抱える諸問題の解決に向けた活動報告や意見交換を行います。ブラジル・リオデジャネイロで1992年に開かれた「環境と開発に関する国際連合会議(地球サミット)」から20年を迎える来年、再びブラジルで「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」が開催されることから、今会議はその事前準備として位置づけられました。
開会式であいさつに立った国連広報局の赤坂清隆事務次長は、世界で1240万人が深刻な支援を必要とし、30万人の子供たちが栄養失調や餓死の危機に瀕(ひん)していると指摘。各国政府や企業、NGO、市民が協力し、持続可能な社会を形成する必要性を強調しました。
このあと、四つの主題を設けて円卓会議が行われました。この中で、4日の『変化する国際社会における市民の役割:持続可能な社会達成のための市民の約束と自発的な活動』と題した円卓会議Ⅲでは神谷教会長が発言。貧困問題に対する草の根レベルでのNGOの取り組みが着実な成果を上げているとし、「世界の諸問題を解決していくには一人ひとりの力が大切」と述べました。
なお期間中、全体会議の合間には各団体の活動を紹介するワークショップが開催されました。

(2011.09.22記載)