『共存する運命 諸宗教と文化の対話』をテーマに「第25回世界宗教者平和のための祈りの集い」(主催・聖エジディオ共同体=本部・ローマ、第16回庭野平和賞受賞)が9月11日から13日までドイツ・ミュンヘン市で開催されました。正式代表として60カ国から約400人の諸宗教者らが参加。立正佼成会から庭野統弘学林学監、岩﨑隆一福知山教会長、瀬在快衣伊那教会長ら8人が出席しました。
11日、市内のマースタル広場で米国同時多発テロの犠牲者を追悼する「2001年9月11日追悼式」が実施されました。テロが発生した現地時刻の午後2時46分(ニューヨーク午前8時46分)に合わせ、参加者全員で黙とうを捧げたあと、遺族らによる平和のメッセージが映像で会場に流されました。その後の開会式では、ドイツのクリスティアン・ヴルフ大統領のオープニング・スピーチに引き続き、ギニア共和国とスロベニア共和国の両大統領による基調講演が行われました。また、12日午後にはドイツのアンゲラ・メルケル首相が講演し、宗教者の平和への貢献に期待を表明しました。
12、13の両日には、市内の各会場で今回の集いのテーマに沿って35の分科会に分かれ、宗教者間の議論が行われました。12日に行われた『震災後の日本』をテーマにした分科会には、庭野学監がパネリストの一人として出席。東日本大震災による甚大な被害に触れ、自然の力の前では人間は力のない存在であると強調し、震災を通じ「われわれの無力さを改めて学び始めるべき」だと述べました。さらに、「無力さの自覚は、他者や自然、そして生死に対する畏敬(いけい)の念を沸き起こし」謙虚に生きることができるとして、「この自覚こそが人類発展のための大きな力となる」と語りました。また、本会が支援を展開する「こころ ひとつに」プロジェクトを紹介しました。
13日午後には宗教別の「平和の祈り」が行われ、庭野学監は仏教徒の祈りの中で脇導師を務めました。このあとマリエン広場で実施された閉会式では、カトリックのラインハルト・マルクス枢機卿(ミュンヘン・フライジング大司教区)らのあいさつのあと、祈りと対話の重要性を訴える「平和のアピール」を採択しました。
(2011.09.22記載)
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