訪問した那智勝浦町役場で、同町の被害状況の説明を受ける
立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会(委員長=沼田雄司教務局長)はこのほど、9月上旬に発生した台風12号で大きな被害を受けた奈良県と、和歌山・新宮市、田辺市、那智勝浦町、古座川町に計300万円の緊急支援を決定しました。
奈良県庁を訪問、奥田喜則副知事に見舞金を手渡した
9月27日には、金森弘安和歌山教会長が那智勝浦町役場を訪問し、寺本眞一町長に見舞金70万円(目録)を手渡しました。寺本町長は、同町の被害状況を説明し、「市民が再び安心して暮らせるよう、皆さまのお力をお借りして復興に努めていきたい」と謝意を表しました。
このあと、金森教会長は新宮市役所を訪れ、田岡実千年(みちとし)市長に見舞金70万円を寄贈。古座川町役場で武田丈夫(じょうぶ)町長と面会し、10万円を届けました。10月4日には、田辺市役所を訪問し、真砂(まなご)充敏市長に50万円を寄託しました。
また同日、東伸吉奈良教会長が奈良県庁を訪問し、奥田喜則副知事に100万円を手渡しました。
台風12号による記録的な豪雨は、各地で土砂崩れや河川の氾濫(はんらん)を引き起こしました。消防庁災害対策本部の発表では、9月30日現在、死者は73人、負傷者は104人。298軒の家屋が全半壊し、2万8351軒が床上、床下浸水の被害を受けました。
被災地を包括する和歌山、奈良の両教会では、支部長らが会員の安否と被害状況を確認。和歌山教会串本第一支部では被害が大きく、会員宅の床上浸水や農地の冠水、農業用機械の流失などが報告されています。同教会では、災害発生直後から被災者に対しておにぎりや飲料水を配布する炊き出しを実施。併せて、被災会員宅で散乱した家財の清掃作業なども行っています。
(2011.10.07記載)
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