2011年10月21日
『梵文法華経--正順・逆順詩脚索引』発刊 中央学術研究所
中央学術研究所はこのほど、「Philologica Asiatica(アジアの文献学)」シリーズ27号として『梵文法華経--正順・逆順詩脚索引』を発刊しました。西康友同研究所所員、笠松直仙台高等専門学校准教授、逢坂雄美同校教授の共同研究によるものです。
同研究所は1994年、初期仏教の研究に貢献していくことを目的に、山崎守一・元こども教育宝仙大学学長と逢坂教授に研究委託し、「Philologica Asiatica」の発刊をスタート。初期仏教の理解のためには、初期ジャイナ教の文献資料との比較研究が不可欠であり、シリーズでは、こうした研究に寄与するさまざまな語彙(ごい)索引などがつくられてきました。
今回は、3人の研究者が協力し、法華経の原典の中で、梵文(サンスクリット語)法華経の最初の校訂本である「ケルン南条本」の詩脚索引を作成。仏教は成立当初から、教えを詩句にまとめ、偈頌(げじゅ)(詩脚)として口伝された歴史があり、数ある仏典の偈頌を比較して経典成立や釈尊の直説部分などを探る研究に役立てられます。
(2011.10.21記載)
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