式典の荘厳に大きな役割を果たし、仏教讃歌の普及に努めてきた佼成合唱団(写真は第32回普門合唱フェスティバルより)
優美な歌声で教団の式典の荘厳に寄与してきた佼成合唱団が2011年、創団50周年を迎えました。同合唱団は会員有志によって構成され、これまで大聖堂での主要な式典や行事で仏教讃歌を披露し、信仰心の高揚に寄与したほか、全国各教会や社会福祉施設などで演奏活動を行ってきました。12月18日には、法輪閣大ホールで創団50周年記念として東日本大震災の早期復興を祈念したチャリティーコンサート、音楽法要「妙(たえ)なる祈りへのいざない」を開催し、仏教讃歌を中心に演奏します。
佼成合唱団は1961年2月、釈尊のみ教えを讃(たた)える"仏教讃歌"の普及を通し、教えの広宣流布に努めることを目的に発足しました。当時のメンバーは各教会の青年有志です。仕事や学業などの合間を縫って練習に励み、ご命日など教団の式典で合唱を披露しました。
63年3月に、杉並公会堂で「第1回定期演奏会」を開催。以降、仏教讃歌以外の合唱曲などにも積極的に取り組み、活動の場を広げた。89年には「横浜未来博」に、また、日本武道館で行われた「TEPCO1万人コンサート」には97年から4年連続で参加。このほか社会福祉施設での訪問演奏を行うなど教団外での活動にも力を注ぎました。
海外でもその歌声は評価されています。87年、アメリカで開催された第26回IARF(国際自由宗教連盟)北米大会で演奏し、その後も第29回同韓国大会(96年)、第32回同台湾大会(2006年)の閉会式や文化プログラムで仏教讃歌を披露。荘厳な歌声が世界平和への祈りを参加者にアピールしました。また、97年には中国人民対外友好協会の招聘(しょうへい)により、中国・北京と天津で演奏会を開催しました。
現在は首都圏の会員有志63人が所属し、毎週1回、普門館で練習に励んでいます。大聖堂や全国各教会の周年記念式典での楽曲披露のほか、「普門合唱フェスティバル」への参加、自主演奏会の開催を通じ、音楽による仏教精神の伝道に努めています。09年からは仏教讃歌をレパートリーに持つ各宗派や団体が集う「仏教合唱音楽交流会」に参加し、音楽を通じた宗教協力にも取り組んでいます。
12月18日には、法輪閣大ホールで創団50周年を記念するとともに、東日本大震災の早期復興を祈念した音楽法要「妙なる祈りへのいざない」を開催します。当日は、佼成合唱団のメンバーに加え、首都圏の会員有志約100人が参加します。また、武蔵野大学音楽部ルンビニー合唱団が賛助出演し、合唱曲を披露する予定です。
■東日本大震災復興祈念佼成合唱団創団50周年記念チャリティーコンサート
音楽法要「妙なる祈りへのいざない」
佼成合唱団が仏教讃歌『帰命』『供養讃文』、交声曲『大いなる哉』、仏讃交声曲『花に落葉に』などを披露します。
【日時】12月18日13時半開場、14時開演(入場無料)
【場所】法輪閣大ホール
【問い合わせ】佼成文化協会 電話03(5341)1148(9~16時半)
(2011.12.02記載)
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