2011年12月16日
森政弘著 『退歩を学べ』発刊 「アーユスの森新書」シリーズ第4号
中央学術研究所の「アーユスの森新書」としてこのほど、『退歩を学べ』(森政弘・東京工業大学名誉教授著)が発刊されました。同新書シリーズの第4号となります。
著者は、日本が戦後、経済発展に邁進(まいしん)したことで、物質的に豊かな経済大国に成長したと説明。一方、その過程で心の成長が軽視され、経済成長のみを求める中でうつ病などの精神疾患や自殺者の増加を招いたと、現代社会の問題を指摘します。
本書では、物資や資産の増大、技術革新に目を向けた「進歩」ではなく、心のあり方に焦点をあて、内面の成長に目を向ける「退歩」の必要性を強調。経営者の理念や自らの経験を紹介しながら、仏教の教えを用いて、自然に対する畏敬(いけい)の念、「足るを知る」大切さなどが記されています。
『退歩を学べ ロボット博士の仏教的省察』[佼成出版社 945円(税込)]
(2011.12.16記載)
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