2012年01月26日
仏教NGOネットワーク連続セミナー「震災に立ち向かう仏教者たち」第2回開催
立正佼成会、庭野平和財団も加盟するBNN(仏教NGOネットワーク)による連続セミナー「震災に立ち向かう仏教者たち」の第2回が1月26日、東京・新宿区の日蓮宗福聚山常圓寺で行われ、26人が参加しました。庭野平和財団から野口陽一専務理事、高谷忠嗣事務局長が出席しました。
同セミナーは、東日本大震災の救援・支援活動での経験や情報を共有し、被災地の復興や日本社会での仏教者の役割を考えるものです。当日はIIHOE(人と組織と地球のための国際研究所)代表者の川北秀人氏が『被災地という日本の未来 人「交」密度で地域を支える--少子多老社会・日本における宗教界の役割』をテーマに講演しました。
この中で、地域を活性化するには人口密度以上に、人と人との交わりを表す「人交密度」が重要と強調。被災地の多くは震災以前から過疎、高齢化が進んでおり、震災後に悪化した「人交密度」の低さから高齢者の孤立化や孤独死の懸念を指摘しました。その上で、人の交わりを密にする支援によって震災関連死を防ぐ必要性を訴えました。
また、今回の震災では被災地域が広範囲におよび、地域ごとに抱える問題が異なるとし、人口構成や主力産業などを考慮しながら被害状況に応じた支援が必要と説明しました。さらに、被災地での活動を支えるため物資の調達、運送、活動資金やボランティアの確保などの後方支援も重要と解説。各NGO(非政府機関)に相互の連携と医療や子育て、介護など被災者のニーズに対応する仕組みづくりを求めました。
(2012.02.03記載)
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