社会貢献グループによる「社会福祉研究会」の1回目が2月25、26の両日、普門館4階会議室で行われました。
同研究会は、昨年「新任社会福祉専門担当者教育」を修了し、各教会で社会福祉専門担当者を務める会員を対象とするものです。「佼成福祉の基本理念」を理解し、「物心一如」「自他一体」の精神のもと、適切な社会資源の活用によって人々を救済できる人材の育成を目的としています。年5回の講座が予定され、今年次は17人が受講します。
25日には、『佼成福祉の基本理念と超高齢社会の今後10年の取り組み』と題して、保科和市同グループ次長による研修が行われました。同次長は、東日本大震災の被害と社会への影響、さらに超高齢社会を迎える日本社会の問題を解説。「人と人との心の絆、自然と人とのつながりを大切にしたコミュニティーを築いていくことが、私たち佼成サンガの大切な役割」と語りました。
午後には、東京教育専門学校の下岸幸子副校長を講師に「事例研究」が行われ、参加者は、教会での福祉相談を題材に意見を交換し、研さんし合いました。この中で下岸氏は、福祉相談は、相談者の自立を目指すものとし、援助者の個人的意見、固定概念を押しつけるものではないと強調。その上で、「ワーカー(援助者)は、クライアント(相談者)が抱える悩みを何げなく話してもらえるような雰囲気づくりを心がけ、面接の話術や質を高めていくことが大切」と語りました。
翌26日は、出射優行布教開発部長が講義を行い、サンガの福祉を担う同専門担当者の役割の重要性を説明。現代社会では人間的な触れ合いを求めている人が多いとし、教会や地域で明るく、優しく、温かい触れ合いが欠かせないと強調しました。このあと、引き続き下岸氏による事例研究が行われました。
(2012.03.02記載)
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