2012年06月15日
BNN連続セミナー「震災に立ち向かう仏教者たち」
立正佼成会、庭野平和財団などが加盟するBNN(仏教NGOネットワーク)の連続セミナー「震災に立ち向かう仏教者たち」の第5回(最終回)が6月15日、宮城・石巻市の浄土宗西光寺で開催されました。加盟団体から41人が参加。庭野平和財団から野口陽一専務理事が出席しました。
当日は『震災を越えて』と題し、内山節立教大学大学院教授が講演。冒頭、東日本大震災の被害は地震や津波による「自然の災禍」と、原子力発電所事故がもらたした「文明の災禍」に分けられ、将来を見据えて現代文明を再考する必要性があると指摘しました。
その上で、自身が暮らす群馬・上野村を例に、日本人は古来、地域の社寺を中心に共同体を形成し、生者に加え自然や死者との結びつきを大切にして社会観を形成してきたと説明。しかしながら現代では、個人を基盤に合理的な社会を築こうとしてきたが、家庭や地域、社会での人々のつながりが弱まり、政治や経済も行き詰まりを見せていると述べました。
また、近年では若者の間で日本の伝統的価値を見つめ直す動きも広まっていると紹介。東日本大震災を機に人と人のつながりを大切にした社会の再構築が求められていると強調しました。
(2012.06.22記載)
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