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2012年06月09日 IPCR 韓国・ソウルで国際セミナー 日本、中国、韓国の宗教者ら集う


(写真提供・WCRP日本委)

IPCR(韓国宗教平和国際事業団)主催の国際セミナーが、6月9日から11日まで韓国・ソウル市内のホテルで開催され、日本、中国、韓国の宗教者、学者、市民団体代表者ら約40人が参加しました。日本からは眞田芳憲WCRP日本委員会平和研究所長、川本貢市立正佼成会中央学術研究所長ら5人が正式代表として出席しました。

IPCRは、WCRPの韓国国内委員会であるKCRP(韓国宗教人平和会議)の平和活動法人。同セミナーは『東アジアにおける平和共同体の構築』を基本テーマに、2009年から毎年実施されています。
今回は『北東アジアにおける平和共同体の構築の倫理的課題と実践方法』をテーマに掲げ、韓国のチョン・セ・ヒョン円光大学総長による基調発題に続き、「政治」「経済」「社会・文化」の各側面から三つのセッションで討議されました。
第2セッションで経済的側面からパネル発題を行った川本所長は、在家仏教の立場から消費やお金の意味を積極的にとらえ直し、分かち合いの生き方から社会や経済が変わるとの見解を示しました。
また、第3セッションで社会的・文化的側面から基調発題を行った眞田所長は、それぞれの国や地域の伝統、文化に根付いた精神性と調和する普遍的な共通倫理を創出することが宗教の役割であると述べました。
次回のセミナーは来年、日本で開催される予定です。

(2012.06.29記載)