大聖堂で厳修された「盂蘭盆会」式典。読経供養では、光祥次代会長と「教師」資格者によって新盆を迎えた物故会員の戒名が奉読された
先祖のみ霊(たま)に真心からの回向供養を捧げるとともに、菩薩行実践の誓いを新たにする「盂蘭盆会(うらぼんえ)」式典が15日、大聖堂はじめ各教会で厳修されました。大聖堂には会員約3400人が参集しました。
式典では、青年女子部員16人による奉献の儀のあと、読経供養が行われました。この中で、導師の庭野光祥次代会長はじめ「教師」資格者256人が戒名を奉読。光祥次代会長による回向文の奏上に続き、会員代表が体験説法に立ちました。
説法では、亡き父と教えに導いてくれた母へ感謝を述べたあと、昨年の東日本大震災、次いで発生した福島第一原発の事故に言及。不安に駆られる中で、教えを拠りどころに心を立て直した体験を語るとともに、他県で避難生活を送りながらも布教伝道に励む会員の様子が報告されました。
一方、度重なる苦難に前を向けない会員が多いとも語り、「一人ひとりの心に寄り添いたい」と誓願しました。
続いて、庭野日鑛会長が登壇し、焼香を行ったあと法話を述べました。この中で、生きとし生けるものを本当に尊び、拝んでいるのは仏であると強調。「私たちが仏さまに喜んで頂くには、仏さまの教え、智慧(ちえ)を人さまにお伝えすること」と、「四諦(したい)の法門」の会得(えとく)と布教伝道の大切さを示し、そうした日常生活が先祖の恩に報いることになると語りました。
さらに、昨年の震災、このたびの九州北部豪雨の被害に触れ、「生きているとは、次から次へと苦悩がやってくるということです。そうしたときにこそ、仏さまの教えを会得し、自ら実践するだけでなく、人さまにお伝えしていくことです」と菩薩行の重要さを説きました。
(2012.07.20記載)
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