2012年08月31日
「アーユスの森新書」 森岡清美著『「無縁社会」に高齢期を生きる』
中央学術研究所の「アーユスの森新書」としてこのほど、『「無縁社会」に高齢期を生きる』(森岡清美著・写真)が発刊されました。本書は家族社会学、宗教社会学を専門とする著者の研究をまとめたもので、同新書シリーズの7号となります。
日本は65歳以上の高齢者が2009年に人口の約23%に達し、その割合は少子化により今後も増加傾向にあります。一方、産業化、都市化、個人化により家族の絆、血縁、地縁は弱体化してきています。
著者は「無縁社会」と言われる中で暮らす高齢者の現状をはじめ、彼らを取り巻く「家族」、自らの体験を踏まえた「介護」、最愛の人との「永別」における課題を分析。幸福な余生を送るために高齢者が家族や友人との縁を自らつくっていく大切さを訴えるとともに、別居を前提とした「緩やかな大家族」や社会の支援のあり方を提案しています。
(佼成出版社 945円)
(2012.08.31記載)
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