会議では、3カ国の仏教者が世界平和の実現に向け共に祈りを捧げた。また、講演会を通し「慈悲」と「寛容」の精神を社会に広く発信する大切さを確認し合った
日本、中国、韓国の仏教者が集い、世界平和実現に向けて意識と行動を確認し合う「第15回日中韓仏教友好交流会議日本大会」(主催・日中韓国際仏教交流協議会)が10月22日、立正佼成会横浜普門館を会場に開催され、3カ国の仏教徒ら約400人が参加しました。本会から渡邊恭位理事長はじめ、川端健之総務局長、神奈川支教区の会員らが出席しました。
同会議は、「三国仏教界に“黄金の絆”を構築しよう」という趙樸初・元中国佛教協会会長の提案により、1995年、第1回大会が中国・北京で開催されました。以降、ほぼ毎年、各国の輪番で大会が行われ、世界平和に向けた仏教徒の使命を確認し合うほか交流を深めています。
『現代社会における仏教徒の役割』がテーマに掲げられた今大会は、はじめに法座席で「世界平和祈願法要」が営まれ、各国の代表者がそれぞれ祈願文を奏上しました。
日本は、伊藤唯眞浄土門主・総本山知恩院門跡第八十八世(日中韓国際仏教交流協議会会長)とともに、本会の椎名啓至関東教区長が登壇。椎名教区長が導師を務め読経供養を行い、庭野日鑛会長名の啓白文を奏上しました。
午後からは、4階講堂で「三国仏教講演会」が行われ、大会テーマに沿って各国の代表者が発言しました。日本からは、伊藤門主が基調発言に立ったあと、持田日勇・日中友好宗教者懇話会会長(同協議会常任理事)と野澤隆幸・真言宗智山派大本山川崎大師平間寺長臈(同協議会常任理事)がそれぞれ補充発言を行いました。中国からは学誠・中国佛教協会副会長、韓国からは惠淨・大韓佛教眞覺宗統理院長らが発言しました。
最後に、則竹秀南・臨済宗妙心寺派霊雲院住職(同協議会理事)が登壇し、慈悲や寛容の精神をもとに仏教者が人々を善導していくことなどを盛り込んだ「共同宣言文」が採択されました。
このあと、横浜市内のホテルに会場を移し、歓迎夕食会が行われ、本会から庭野会長(同協議会副会長)が出席しました。
(2012.10.26記載)
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