立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会(委員長=沼田雄司教務局長)は、各教会が主体的に同基金の浄財の一部を活用する「地域応援プロジェクト」を本年度の計画に基づき実施しました。同プロジェクトは、浄財の運用を通して会員に「一食を捧げる運動」の意義や成果をより身近に感じてもらうことを目的に、一昨年から3年間にわたり試行されているもの。教会の自主的な運用により、社会に貢献する自覚を深め、一食運動のさらなる推進につなげることを目指してきました。最終年となる今回は、札幌、立川など9教会が参加し、地域で社会福祉活動などに取り組む23団体に資金助成が行われました。
参加教会では昨年、教会内に「地域応援プロジェクト委員会」を設置。会員や社会福祉協議会から情報を収集し、地元で公益活動を展開する非営利団体の中から拠出先を選出しました。その後、教会道場で贈呈式が行われ、助成団体の活動報告を聞くとともに、一食運動の取り組みや精神、会員による実践の成果が伝えられました。
この中で、高岡教会は昨年8月、「一食『地域応援プロジェクト』高岡委員会」(委員長=佐藤浩士教会長)を立ち上げ、「地域で命を守り、育み、輝かせる活動を展開する団体」を基準に助成先を協議。候補団体の活動を見学するとともに、活動実績を考慮し、知的障害者などの自立を支援する特定非営利活動法人「ゆうきの会おやべ」への拠出を決定しました。昨年12月8日には教会道場で贈呈式が行われ、青年部員が一食運動の精神を伝える寸劇を披露したあと、佐藤教会長から同団体の齊藤寛明代表に目録が贈呈されました。
齊藤代表は、「一食運動の実践による浄財を頂戴し、そこに込められた皆さまの温かい思いが強く伝わってきました。互いに支え合う社会を築けるよう努力していきたい」と語りました。
なお、同プロジェクトは試行期間を終え今回をもって終了します。同運営委員会は今後、プロジェクトの課題や成果を抽出し、取り組みのあり方について検討する予定です。
(2013.01.18記載)
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