参加者は、実践発表や記念講演、意見交換などを通して、教育者としての姿勢を確認した
『心を耕す教育者をめざして』をテーマに、教育者教育研究所主催による「平成25年次全国教育者研究大会(東日本)」が2月2、3の両日、法輪閣で開催されました。同研究所は2011年より『仏教真理に基づく教育の確立、人づくり』『地域、教会の教育者の交流、仲間づくり』『地域での活力ある実践、人材づくり』の三つを柱に活動を展開しており、同大会もこれを踏まえて開催されたもの。東日本地域から現職の教師ら約330人が参加しました。なお、今回から、遠方からの参加者の負担を軽減するために、東日本、西日本でそれぞれ実施。22、23の両日は大阪普門館で開催されます。
開会にあたり、立正佼成会を代表して出射優行布教開発部長があいさつに立ちました。出射部長は、庭野日敬開祖の著書『法華経の新しい解釈』を引用しながら、「何事もすべての出発点は自分に仏性が具(そな)わっていると自覚し、触れ合う相手の仏性を拝み出すこと」と語りました。このあと、北村泰章同研究所所長が「年次方針」を発表しました。
次いで、参加者代表二人が実践発表を行いました。
このあと、『学校における特別支援教育の推進』『学習が入っていかない子とその保護者との対応』『不登校』など七つのテーマについて、分科会が行われました。
3日は、『21世紀の能力――悪戦苦闘能力を身につけよう』をテーマに、九州ルーテル学院大学の大畑誠也客員教授が記念講演を行いました。
大畑氏は、生徒数が激減した高校の立て直しなどの校長としての経験から見いだした教育理念を発表。成績だけでなく、人の生きる力となる「挨拶(あいさつ)」「体力」「感性」「集中」「思考」の五つを重点項目として、生徒の育成に取り組んだ体験を振り返りました。
特に「挨拶」の大切さを強調した上で、人間関係の基本は「親子関係」と明示。当時、全校生徒を対象に調べた結果、親子間であいさつをしている生徒が4割程度であったと紹介し、親子間であいさつができていない家庭は、夫婦間でもできていない家庭が多いと述べ、「あいさつはコミュニケーションのスタートライン」と語りました。
さらに「物があふれ、便利になった豊かな時代にこそ、子供たちに当たり前のことを当たり前に行うことを徹底させる“凡事徹底”が大切」と力説しました。
このあと、「グループ別話し合い」が行われ、参加者は生徒、児童との触れ合いや職場の人間関係について意見を交換しました。
閉会式では、二人の決意発表のあと、教団を代表して沼田雄司教務局長があいさつを述べました。
(2013.02.08記載)
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