『心を耕す教育者をめざして』をテーマに教育者教育研究所による「平成25年次全国教育者研究大会(西日本)」が2月23、24の両日、大阪普門館で開催されました。同大会は今年から東日本と西日本に分かれて実施され、今回は西日本地域から現職の教諭ら58人が参加しました。
23日、北村泰章同研究所所長による「年次方針」の発表に続き、参加者代表が実践発表を行いました。中学校の教頭を務める同参加者は、学級担任や学年主任の教諭と共に不登校の女子生徒と触れ合った体験を報告。個人面談と家庭訪問を通して、生徒の家族への思いや自立心を知り、家族と一緒になって生徒の気持ちを尊重し、取り組むことができたと話しました。
このあとの研修では、同研究所の大谷津晴央専門所員が問題を起こす生徒を「困った子」としてでなく、「困っている子」と見る視点の重要性を指摘。「この考えが、根底にあれば、生徒との関係は劇的に改善します」と述べました。
次いで、『子どもから学ぶ教育者へ』をテーマにパネルディスカッションが行われ、参加者代表2人と大谷津専門所員がパネリストとして登壇。学校現場での自身の姿勢を振り返り、子供から学んだ体験などを話しました。
翌24日は、『教師の元気アップ講座』と題して、明治大学文学部の諸富祥彦教授が講演。「忙しさ」「子供との関係」「保護者対応」「同僚・管理職との人間関係」が教師の主だった悩みで、「教師の四重苦」と説明。教師とは人間関係を求められる職業であり、「そのプロでなくてはならない」と自覚を促しました。一方、人間関係を築く上では、弱音を吐ける場も必要で、日ごろから一人ひとりが声を掛け合う雰囲気を職員同士でつくっていくことが大事と述べました。
このあと、代表者4人が決意発表を行い、教団を代表して園浩一西日本教区長が謝辞を述べました。
(2013.03.01記載)
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