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2013年02月23日 「社会福祉研究会」第1回 事例研究など通し研さん

社会貢献グループによる「社会福祉研究会」の第1回が2月23、24の両日、事務庁舎で開催されました。

同研究会は、「新任社会福祉専門担当者教育」を修了し、教会で社会福祉専門担当者を務める会員が対象。「佼成福祉の基本理念」を理解し、「物心一如(いちにょ)」「自他一体」の精神に基づいて、適切な社会資源を活用し人々を救済できる人材の育成を目指します。年5回開かれ、今年次は13人が受講します。
23日には、出射優行布教開発部長を前に、参加者が教会での取り組みを報告。これを受けて出射部長は、学んだ知識を仏の智慧(ちえ)を通して生かし、よりよい福祉相談にしてもらいたいと、参加者に期待を寄せました。
午後からは、東京教育専門学校副校長の下岸幸子氏による「事例研究」が行われ、参加者は、経済的な問題などに対する教会での福祉相談を題材に意見を交換し、研さんし合いました。この中で下岸氏は、福祉相談はクライアント(相談者)の自立を目指すものと強調。「クライアント自身が問題の解決に向け努力することが大切であり、そのことを気づかせることがワーカー(援助者)の役割」と解説しました。加えて、問題の原因は、クライアントの生き方や過去の人間関係によることも多いと指摘。福祉相談では、問題の背景にある本質的な原因を解明し、信頼関係を築きながら長期的に向き合う姿勢が必要と話しました。
このあと、『佼成福祉の基本理念』と題して保科和市同グループ次長が講義に立ち、立正佼成会の福祉活動の基本理念を説明。年間3万人近くが自ら命を絶つ社会状況に触れながら、「心の寄り添いの場、教えに基づく福祉の活用がより求められる」と語りました。
翌24日には、『布教ラインとの協働』と題した研修のあと、引き続き下岸氏による「事例研究」が行われました。

(2013.03.01記載)