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2013年03月03日 本会一食平和基金運営委 平成25年次運営計画


今年もさまざまな事業に「一食運動」の浄財が役立てられる(写真はカンボジアでの「農業・環境・地域開発事業」から=copyright@JVC Cambodia)

立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会(委員長=沼田雄司教務局長)はこのほど、平成25年次の運営計画を発表しました。予算総額は3億1909万9千円。同運営委員会が策定した中期運営方針(平成25~29年)に基づき、「貧困(飢餓)の解消」「教育・人材育成」「緊急救援・復興支援」に重点を置いたさまざまな活動に浄財が役立てられます。

本会一食平和基金は、会員による「一食を捧げる運動」の浄財を活用しています。
同運営委員会は今年、『一乗精神に基づく共生の世界を実現する』という同基金の目的達成に向けた中期運営方針を策定。「第十一次教団運営計画」で「一食運動」が全会員共通の平和・社会活動に位置づけられたことを受け、各教会での推進体制の強化、啓発ツールの開発や作製を行うことも確認されました。
同方針では、特に「貧困(飢餓)の解消」に重点が置かれています。現在、世界では10億人を超える人々が1日1・25ドル(約100円)以下で生活する「絶対的貧困層」にあります。その上、気候変動や各国の経済格差などさまざまな要因も影響し、サハラ以南のアフリカ各国や西アジア地域で貧困者は増加し続けています。
こうした状況を受け、同分野では深刻な食糧不足に陥っている子供たちに対し学校給食事業を展開する国連世界食糧計画(WFP)への資金助成のほか、自然資源を活用した持続的な有機農法を伝える「農業・環境・地域開発事業」などに浄財が充てられます。
貧困問題の根本的な解消に向け、「教育・人材育成」も重点項目に挙げられました。中でも、共生世界の実現には多様な文化、民族、宗教の違いを認め合う寛容性を養うことが重要との観点から支援事業を決定。紛争や対立で傷ついた世界の子供たちに手作りのポッケをおくる「ゆめポッケ」などの取り組みに予算が計上されました。
また「緊急救援・復興支援」では、自然災害や紛争などの被害者に対し、現地で支援活動を行う団体に資金助成していくことが改めて確認されました。
このほか、戦争や迫害などを逃れてきた難民への支援活動、環境問題の改善に向けた植林事業など計9分野の取り組みに資金助成を行う予定です。

(2013.03.01記載)