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2013年03月16日 「こころホット」ボランティア活動開始 岩手・釜石市の仮設住宅


今年もスタートした本会「こころホット」ボランティア。仮設住宅の入居者に安らぎを届けたいと、温かい触れ合いを目指す

東日本大震災で被災した人たちへの心の寄り添いを目的とした立正佼成会の「こころホット」ボランティアが3月16日、今年も岩手・釜石市内の仮設住宅で活動を開始しました。同ボランティアは本会「こころ ひとつに」プロジェクトの一環。現在、本部スタッフ(「こころホット」プロジェクトチームのメンバー)を中心に行っており、4月5日からは会員主体の活動となります。

入居者と温かい交流

「こころホット」ボランティアは、釜石市社会福祉協議会が進める「お茶っこサロン」に協力し、仮設住宅内に設置された談話室で入居者に飲み物や菓子を提供しながら、主に話の聴き役となり、心に寄り添っていくものです。「お茶っこ」への誘いを通した「見守り訪問」も活動に含まれます。入居者に安らぎと希望を感じてもらえるような温かい触れ合いを目指すとともに、孤立を防ぎ、住民同士の交流を深めてもらうことが目的です。昨年は市内12カ所の仮設住宅で、延べ244回実施されました。
今年1回目となる16日の活動には、プロジェクトメンバー6人と釜石教会の会員2人の合わせて8人が参加。2チームに分かれて3カ所の仮設住宅で活動を行いました。
釜石市唐丹(とうに)町の大曽根仮設住宅(29世帯)では午前10時から午後3時まで、談話室で「お茶っこサロン」を開設。訪れた8人の入居者からは「始まるのを待ってたよ」と再開を喜ぶ声が聞かれました。室内は終始和やかな雰囲気に包まれ、メンバーは入居者の思い出話や現在の暮らしぶりなどに耳を傾けたほか、お手玉やカラオケを通して交流を深めました。
昨年から「お茶っこサロン」にたびたび訪れているという80代の女性は、「津波で家も何も無くなったけど、みんなで集まっておしゃべりしたおかげで気持ちもだいぶ落ち着いた。スタッフの皆さんが親切で、また始まってくれてうれしい」と笑顔を見せていました。
今後は、4月5日より3泊4日の行程で会員主体の活動が再開されることになっています。同プロジェクト事務局の濵口侑汰社会貢献グループスタッフは、「仮設住宅の入居者さん同士が声をかけ合ってお茶っこサロンを開くようになったと伺い、昨年取り組んだ成果を感じています。今後も皆さんの自立を尊重できる活動を展開していきたい。また、佼成会の会員の訪問を待ち望む声も寄せて頂いています。今年も多くの方のご参加をお待ちしています」と語っています。

(2013.03.22記載)