光祥次代会長はKAICIID役員やウガンダの宗教者と共に、プログラムの立ち上げを喜んだ
KAICIID(アブドッラー国王宗教・文化間対話のための国際センター、事務局=オーストリア・ウィーン)がWCRP(世界宗教者平和会議)国際委員会と協力して行う「MCC(子供の生存と幸福な生活のための諸宗教による協働)」プログラムの立ち上げ式が3月15日(現地時間)、ウガンダ・カンパラ市内のホテルで開催されました。KAICIIDのファイサル・ムアンマール事務総長、WCRP国際委のウィリアム・ベンドレイ事務総長はじめ関係者が出席、立正佼成会からKAICIID理事の庭野光祥次代会長が参加、根本昌廣外務部長が同行しました。
IRCU事務局のスタッフらと。子供たちの幸せを願い、現地の若者たちがプログラムに携わる
MCCプログラムは、コンゴ民主共和国、エチオピア、ナイジェリア、ケニア、シエラレオネ、ウガンダの6カ国で、5歳未満の子供の生存率を高め、健康な成長を促進するため、異なる宗教共同体が協働して「いのちを守る10の家庭習慣」の普及を図るもの。良好な栄養状態の促進、子供の病気予防と治療、衛生的で安全な守られた環境づくりの促進を目指します。WCRP国際委とその各国組織であるIRC(諸宗教評議会)はアフリカ各地でのHIV/エイズへの取り組みなどですでに実績があり、KAICIIDのパートナーとしてプログラムに携わります。
15日の立ち上げ式には、KAICIID、WCRP国際委、IRCU(ウガンダ諸宗教評議会・WCRPウガンダ委員会)の役員はじめ関係者ら約250人が出席。IRCUのジョシュア・キタクレ事務総長、ルキア・ナカダマルサンガ同国ジェンダー・文化担当大臣のあいさつに続き、同国保健省のプレゼンテーションにより、ウガンダの子供の健康状態などが説明され、保健衛生施設の拡充、専門家の育成などの課題が示されました。
続いて、あいさつに立ったベンドレイWCRP国際委事務総長は、IRCUの活動を高く評価し、KAICIIDとのパートナーシップの重要性を強調。KAICIIDのファイサル事務総長は、IRCUと共に、子供たちのいのちと幸せのために最善を尽くしたいと抱負を語りました。さらに、ブニョロ国王でウガンダ文化・伝統協会会長のソロモン・ガファブサイグル一世があいさつ。このあと、写真パネル除幕のセレモニーが行われ、参加者全員でプログラムの立ち上げを祝いました。
KAICIIDとWCRP国際委の役員らは式典前日の14日、IRCU、同国ムスリム最高評議会、同国カトリック司教協議会、MCCプログラムのパートナーとなるNGO(非政府機関)「ミーティング・ポイント」など関係先を訪問。現地の状況に対する理解を深めるとともに、さまざまな活動について意見を交換しました。エドワード・セセカンディ・同国副大統領のもとにも表敬に訪れました。
カトリック司教協議会では会長のジョン・バプティスト・オダマ大司教が、以前会長を務めていたアチョリ宗教者平和創設委員会の庭野平和賞受賞(第21回、平成16年)に言及。同賞受賞が、同委員会の国際的な認知を高め活動の励みとなったと語り、庭野日鑛会長への謝意を伝えました。また、この後、夕食会の懇談の席で、光祥次代会長は、「祖父である庭野日敬開祖がWCRPの創設者の一人であったことから、諸宗教対話・協力を身近に感じてきましたが、その範となるような素晴らしい実例をウガンダの諸宗教指導者の皆さまに見せて頂きました。皆さまの存在そのものが人類へのギフト(贈り物)だと思います」と感想を語りました。
(2013.04.26記載)
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