参加者はSRI農法を実践する水田で村人と共に除草作業にあたり、伝統的な農法との違いを学んだ(サイサンブン村)
「一食(いちじき)研修ツアー『ラオスボランティア活動を通して学ぶ森林保全と持続的農業プロジェクト』」(団長=平塚桂子台東教会長、主管=社会貢献グループ、青年グループ)の一行12人が、7月27日から8月4日まで現地を訪れました。一行は、立正佼成会一食平和基金と日本国際ボランティアセンター(JVC)が2009年から合同でプロジェクトを進めるサワナケート県の4村を訪問しました。
カンカオ村の米倉から米の運び出しを手伝う会員たち。「米銀行」は貧困の削減につながっている
7月29日、一行はパノンポン村で開催された、JVCスタッフによる森林保全のための法律研修を見学。翌30日には、パロン村で生活用の水くみを体験したほか、脱穀・精米の様子などを視察しました。
また、31日はカンマイ村で、村人たちが日常的に行うタケノコ狩りを体験。サイサンブン村ではSRI(System of Rice Intensification=幼苗一本植え)農法を実践する水田を訪れ、除草作業を行いました。
8月1日は、カンカオ村で「米銀行」の米倉開きに立ち会い、村人と共に倉から米を運び出す作業を行いました。このあと、「持続的農業を通じた生活改善」の一環として行われているラタン(籐(とう))栽培の様子を視察しました。
一行はこのほか、貧困削減のため村人を対象に始められた「ヤギ(家畜)銀行」「米銀行」の様子を見学。貸借システムなどの説明に耳を傾け、これらの取り組みが食糧確保や現金収入につながり、村人の生活が向上している現状を学びました。さらに、訪れた各村で村人と交流。民間信仰に基づき人生の節目に行われる「バーシーの儀式」にも参加しました。
◆参加者の声
村人から学んだ「一食運動」の精神
神戸教会支部布教員
ラオスの山間部では外国企業による森林伐採が進んでいます。主に森から林産物を得て暮らす村人たちにとって、森林に関する法律や権利を学ぶ「森林プロジェクト」は生活を守るための重要な取り組みだと感じました。
訪問先では村人たちがいつも温かく食事を振る舞ってくださいました。どんなに貧しくても、他に分け与える気持ちが自分を幸せにし、また「一食運動」の精神にもつながるのだと村人から学びました。
現地での出会いや学びを教会の仲間たちに伝えながら、週1回、一食の実践を続けていきます。
貧困を解消する農業プロジェクト
朝霞教会支部青年育成担当
現地では、栄養不足の子供たちの姿を目の当たりにしました。村人が自分たちで持続的に食糧を確保できるように、農業プロジェクトを通して苗の育成から収穫までの知識と技術を、繰り返しJVCのスタッフが伝えています。こうした取り組みにより貧困が少しずつ解消されていることを知ることができました。
また、村人たちと共にタケノコ狩りや農作業を体験する中で、私たちは自然の恵みを頂いて生かされているのだと再確認することができました。
世界中の人々が幸せになるよう祈りを捧げながら、「一食運動」の精神を多くの人に広めていきたいと思います。
(2013.08.23記載)
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