News Archive

2013年08月31日 心つなぎ、学び深める 第11回「アイラブ団参」


今年初めて、ろう者が法座主を務めた。手話を通じて、信仰とサンガに巡り合えた喜びを分かち合った

「耳の聞こえない人・聞こえにくい人の参拝(第11回アイラブ団参)」(同実行委員会主催)が8月31日、9月1日の両日、大聖堂と法輪閣第5会議室などを会場に実施され、付き添いや手話通訳のボランティアを合わせて86人が参加しました。会員同士が親睦を深める「つどい」を開いたほか、法華経勉強会を開催しました。また1日には、「朔日(ついたち)参り(布薩(ふさつ)の日)」式典(手話通訳・要約筆記が対応)に参列した後、大聖堂正面玄関前で、庭野光祥次代会長と面会。光祥次代会長があいさつしました。

「耳の聞こえない人・聞こえにくい人の参拝(アイラブ団参)」は、手話通訳や要約筆記などを介して教えに直接触れるとともに、同じ立場の仲間と交流を深め合えることから好評を博してきました。毎年、手話に関心を持つ会員と聴覚障がいのある会員を中心に実行委員会が組織され、企画立案から当日の会場設営、運営まで、すべてを担っています。
今年11回目を迎えた同参拝のテーマは『仏さまの世界へ新たなサンガと共にチャレンジ!~ありがとう手をとり合って笑顔でいこう』。また、初めての取り組みとして、ろう者が法座主を務めました。
8月31日、法輪閣第5会議室で開かれた「つどい」では、千葉教会と、練馬教会の会員が体験説法に立ちました。千葉教会の会員は職場での心境の変化に言及。アイラブ団参での出会いを通して、「聞こえないから仕方がない」というこれまでの姿勢を改め、自ら積極的に上司や同僚と触れ合うことで、仕事に前向きに取り組むようになれたと発表しました。練馬教会の会員は思春期を迎えた長女との関係を振り返り、「団参を通して、ありのままの娘を受けとめ、心に寄り添うことのできる自分になりたい」と決意を語りました。夜には、実行委員の要望から今年も「法華経勉強会」を第二団参会館で実施。社会貢献グループの保科和市次長を講師に「三法印」を学びました。
1日、参加者は大聖堂で行われた「朔日(ついたち)参りご命日(布薩(ふさつ)の日)」式典に参列。手話通訳と要約筆記を通じて、体験説法や庭野日鑛会長の法話に接し、学びを深めました。式典後、大聖堂正面玄関前で、庭野光祥次代会長と面会。光祥次代会長は「世の中には、たくさんの方がいろいろな思いを抱えて生きていらっしゃることと思います。一人でも多くの方が輝いた笑顔になって生活できるよう、皆さんにはぜひご活躍頂きたい」と述べました。
このあと、参加者は、法輪閣第5会議室に移動して法座に臨みました。法座主を務めた板橋教会会員は、「皆さんにサポートしてもらい、お役を務めさせて頂きました。教えを求めて参加される方に、しっかりとご法をお伝えできるよう精進したい」と感想を話していました。
交流会で「お礼の言葉」に立った実行委員長=一宮教会=は「新しい出会いや気づき、感動を頂いた2日間でした。若い世代がリーダーを担い、ろう者の仲間が法座主を務めるなど、皆でチャレンジし、参拝をつくり上げることができました。来年も、元気に笑顔で会いましょう」と参集者全員に向かって呼びかけました。

(2013.09.06記載)