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2013年09月13日 広島でWCRP日本委が宗教者会議 核廃絶への道筋探る

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会は9月13日、広島国際会議場で「平和と核兵器について考える宗教者会議in広島」を開催しました。同委員会の役員や賛助会員ら約80人が参加。立正佼成会から鈴木孝太郎中国支教区長、神谷昌道国連代表らが出席しました。

『核兵器廃絶の課題』をテーマにしたセッション1では秋葉忠利前広島市長と被爆者の本会広島教会会員が基調発題。秋葉氏は原爆被爆者の存在こそが核抑止力につながるとの認識を示し、「被爆者は復讐(ふくしゅう)や敵対という世界観を捨て、和解の哲学を創り出し、実践してきた」と語りました。
また、会員は、原爆で多くの人々が亡くなる中、自分が生き残ったことに負い目を感じてきたつらい胸中を明かし、「二度と戦争を起こしてほしくない」と述べました。
セッション2では『核廃絶への人道的アプローチ』と題し、前広島平和文化センター理事長のスティーブン・リーパー氏が基調発題。「反核に向け、被爆国である日本の政府を動かすには世論の高まりが必要」と強調し、宗教者の役割に期待を寄せました。
セッション3は『原子力エネルギー問題』をテーマに行われました。基調発題に立った中国新聞社ヒロシマ平和メディアセンター長の田城明氏は、福島をはじめ世界で起きた原発事故の被害を紹介し、「人類と核は共存できない」と訴えました。

(2013.09.20記載)