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2013年10月12日 「立正佼成会ローマセンター」開所 渉外・布教機能を備えた欧州拠点


光祥次代会長は、イタリア語で約25分にわたってあいさつ。その内容に来賓から賛辞の声が相次いだ

欧州での対外活動、国際伝道の推進を担う「立正佼成会ローマセンター」の開所式が10月12日午前(現地時間)、イタリア・ローマ市内の同センターで開催されました。立正佼成会からは庭野光祥次代会長が臨席。現地の諸宗教者、欧州各地の会員ら約70人が参加しました。式典であいさつに立った光祥次代会長は、庭野日敬開祖の願い、ローマ、バチカンとの縁の深さなどを踏まえながら、同センター開設の意義を語りました。

同センターは、ローマ市中央のトリノ通りに面した石造りのビル2階に開設されました。ご宝前の間、会議室、多目的ルーム、事務室、倉庫、ゲストルームなど10室が整っています。近隣には、省庁やデパート、ブティックが立ち並び、ローマ最大のテルミニ駅まで500メートル、トレビの泉まで約1キロの位置にあります。
欧州での渉外機能、布教機能を兼ね備えた拠点と位置づけられ、水藻克年センター長が常駐します。バチカンはじめイタリアのキリスト教諸団体、仏教団体などとの対話・協力を推進すると同時に、欧州全域での各種会合にも加わり、幅広い関係構築を目指します。
また欧州各地に点在する本会会員の「心の拠点」としての役割も担います。水藻センター長による個々の会員への手どりをはじめ、インターネットを活用した教育、同センターでのご命日式典なども行われます。イタリア国内で仏教の精神、本会の教えを広く紹介することも計画されています。
開所式には、バチカン諸宗教対話評議会、フォコラーレ運動、聖エジディオ共同体からの代表など約20人の来賓が参列。イタリア国内はじめ、イギリス、スウェーデン、スイス、ベルギーなどから約30人の在欧会員も参加しました。
式典では、庭野開祖の宗教協力の歩みをまとめた映像が上映されたあと、在欧会員8人が奉献の儀。光祥次代会長を導師に読経供養が行われました。
続いてグッビニ・茂木・由香理さん(45)=ロンドン法座・会計=が体験説法。インドゥニル・ジャナカラトネ・コディトゥワック・カンカナマラゲ・バチカン諸宗教対話評議会次官補は、同評議会議長のジャン・ルイ・トーラン枢機卿のメッセージを紹介しました。徳安茂・駐バチカン日本大使館公使も同センターの役割に期待を寄せました。
このあと、あいさつに立った光祥次代会長は、「開祖にとって、また立正佼成会会員にとって、ローマ、バチカンは、宗教協力の原点とも言える『特別な場所』」と語り、本会との縁の深さを述懐。本尊の意義、法華経の信仰観、庭野開祖の願いなどを、自身の体験も踏まえて、分かりやすく説明しました。
その上で、「開祖は、『ともに歩む』ことを大切にした人でした。『たとえどんなにいいことでも、自分たちだけでやってはいけない。みんなで一緒にいいことをしよう』。そう教えてくれました。立正佼成会のローマセンター開設は、ほんのささやかな出来事に過ぎないかもしれません。けれど、世界ぜんたいの幸せのために、『皆さまとともに歩み続ける』平和の道の出発点として、多くの方にご活用頂きたいと願っております」と述べました。
最後に、萩原透公国際伝道グループ次長が謝辞を述べました。
なお開所式には、本会から中村憲一郎時務部長、川本貢市中央学術研究所所長、赤川惠一外務グループ次長らも出席。開所式後のレセプションで、中村同部長があいさつしました。
(同センターの住所=Via Torino,29-00184,Roma,Italia)

(2013.10.25記載)