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2013年10月24日 同宗連 第28回教団行政責任者研修会 人権意識の向上を

「同宗連」(『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議)の「第28回教団行政責任者研修会」が10月24日、京都市内のホテルで開催され、立正佼成会を含む21の教団、団体から44人が参加しました。「同宗連」議長教団である本会から同議長の川端健之総務局長、渡邊浩志総務部長が出席しました。

研修会では川端「同宗連」議長の開会あいさつに続き2人が講演しました。
『差別をなくす社会システムを創るために~部落差別の現状をふまえて』と題して講演した部落解放同盟中央本部執行委員の北口末広氏は、差別問題は社会のシステムや人々の意識、感覚、価値基準と密接に関わっていると強調。人々の差別意識をなくし、人権感覚を高めるために「システムと教育が不可欠」と説明した上で、「宗教者は教育、政治家はシステムに対して重要な役割がある。あらゆる分野の人が取り組まなければ、差別はなくならない」と述べました。このほか、被差別部落出身者の就職活動にあたり、差別的な身元調査が行われた事例などを紹介しました。
また、講談師の神田香織氏は『女性講談師として生きて』をテーマに講演。
神田氏は、自身が講談師になった経緯を語ったほか、原爆の被爆体験をもとにした漫画『はだしのゲン』や証言集『チェルノブイリの祈り』の内容を講談で披露し、原爆や原発の悲劇を伝えました。また、神田氏の出身地である福島県の人々が、原発事故の影響で今もなお漁業や農業、住まいといった生活基盤を失い、人権をないがしろにされている状況を強く訴えました。

(2013.11.01記載)