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2014年01月19日 TKWO 新たな指揮者体制を発表

東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)はこのほど、新たな指揮者体制を発表しました。正指揮者に大井剛史氏、ミュージック・アドバイザーに藤野浩一氏、首席客演指揮者にトーマス・ザンデルリンク氏がそれぞれ就任。吹奏楽の魅力をさらに深く、広く伝えるため、新体制のもとで演奏活動を展開していきます。

 

同オーケストラは1960年5月、「仏教精神を基盤として異体同心となり、心技両面への錬磨に励み、音楽を通して教えの広宣流布に努める」ことを目的に、立正佼成会附属の吹奏楽団「佼成吹奏楽団」として結成されました。以来、定期演奏会や国内外での公演、音楽鑑賞教室、訪問コンサート、CDのリリースなどさまざまな活動を行ってきました。初代常任指揮者には汐澤安彦氏が就任。これまでに"ウインドオーケストラの創始者"とうたわれる桂冠指揮者の故・フレデリック・フェネル氏やダグラス・ボストック氏らが常任指揮者を務め、国際的にもトップクラスの吹奏楽団と評され、数々の名演を残してきました。
今年、桂冠指揮者であるフェネル氏の生誕100年、没後10年という節目を迎え、TKWOはこれまで培ってきた技術や経験をさらに磨くとともに、幅広い分野で吹奏楽の魅力を感じてもらおうと、新たな指揮者体制を発表しました。正指揮者に大井氏、首席客演指揮者にザンデルリンク氏が就任。さらに、クラシックのみならず、ポップスなど幅広い分野で吹奏楽の魅力を伝えるという観点から、ミュージック・アドバイザーに藤野氏が招聘(しょうへい)されました。3氏は今後、定期演奏会や各種公演で指揮を担うことになります。
1月7日の「御親教」式典の演奏で指揮を務めた大井氏は、「東京佼成ウインドオーケストラは常に憧れの存在であり、その高い演奏レベルと楽員の方々のプロフェッショナリズムに、深い尊敬の念を抱いてきました。今回、正指揮者をさせて頂くことは、この上ない光栄です。常に自分を向上させ、ベストを尽くしていきたいと思います」と就任の抱負を寄せています。
任期は2014年1月から。プロフィルは次の通り。

【プロフィル】
おおい・たけし 1974年東京生まれ。東京芸術大学指揮科卒業、同大学院指揮専攻修了。山形交響楽団指揮者、ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉常任指揮者などを歴任。オペラやバレエなど幅広い分野で活躍している。今年4月には東京芸術劇場(池袋)で、TKWO正指揮者就任披露演奏会が催される。

ふじの・こういち 東京音楽大学音楽学部器楽科卒業後、NHK「紅白歌合戦」などの音楽番組で作編曲を担当。ポップス界で、多くのアーティストからの信頼が厚く、作編曲家として絶大な評価を得ている。TKWOとは2013年、普門チャリティーコンサートで初共演し、成功に導いた。今年3月にも共演を控えている。

トーマス・ザンデルリンク 1942年、ロシア生まれ。レニングラード音楽院、パリ国立高等音楽・舞踊学校、ベルリン音楽大学で学んだあと、ライヘンバッハ交響楽団首席指揮者、ハレ州立歌劇場音楽監督を歴任した。来年1月には、TKWO定期演奏会への客演指揮が予定されている。

(2014.1.17記載)