合同事業の調印後、固い握手を交わす沼田委員長(左)とアナ理事長。本会とBCYCCの新たな歴史の一歩が踏み出された
立正佼成会一食(いちじき)平和基金の支援による「BCYCC 立正佼成会 合同事業」の調印式が1月24日、フィリピン・バターン州のバターン図書博物館(BLM)で行われました。本会から沼田雄司一食平和基金運営委員長(教務局長)、泉田和市郎同副委員長(青年本部長)が現地を訪問。バターン・キリスト教青年会(BCYCC)が運営するバターン・キリスト教青年財団(BCYFI)のアナ・B・トアソン理事長、ホセ・B・トアソンBCYCC会長と共に式に臨みました。
同事業は、本会とBCYCCの友好の証しとして建立された「フレンドシップタワー」が来年40周年を迎えるにあたり、その記念事業として行われるものです。
BCYCCは、カトリックの「友愛」の精神を基盤に地域で文化、教育、福祉に貢献することを目的に1978年に結成されました。結成当初から本会とも関係が深く、相互の使節団派遣やホームステイなどを通し交流を図ってきました。
本会とBCYCCはフィリピン国内の支援活動でも協働。BCYCCによる貧困家庭への支援に対し、本会も資金を助成し衣類を寄付したほか、81年にBCYCCがBCYFIを創設してからは、合同で教育支援計画を進めてきました。また、奨学生支援やバターン職業訓練学校に対する教材や機器の贈呈なども行ってきました。
今回調印された合同事業は、BLMの改修事業と、バターン青少年人材育成事業(バターン図書博物館の運営と奨学金給付)。BLMの改修事業には1千万円、バターン青少年人材育成事業には5年間にわたり、毎年500万円が一食平和基金から拠出されます。
BLMは、子供たちに本を読む楽しさを味わってもらいたいとの願いのもと、一食平和基金の支援によりBCYFIがバターン州唯一の図書館として85年に建設しました。地上2階建て、総書籍1万8328冊。哲学や土木工学、宗教といった専門書を多数所蔵し、大学教授や学生、専門家など多くの利用者から評価されています。本会の「全国高校生トップリーダー教育(アジア高校生の翼)」をはじめ、教会・支教区単位での使節団とBCYCCメンバーとの交流の場としても利用されています。築後28年を経て建物の老朽化が進み、このほど全面改修されることが決まりました。改修工事は来年4月までの予定。オーディオルームや無線LAN通信が可能なWi-Fi機能なども備えられます。
一方、バターン青少年人材育成事業では、貧困家庭の子弟に奨学金を給付し貧困の改善を目指すとともに、国の将来を担う人材育成と教育の向上を目的に図書館運営が行われます。
1月24日の調印式では、泉田副委員長、ホセBCYCC会長のあいさつのあと、沼田委員長とアナ理事長が合意書に調印しました。
次いで、アナ理事長が、本会との合同事業に謝意を表し、「合同事業を進めることでお互いの協力体制と将来への期待がより強く、より深くなると思います」と述べました。
沼田委員長は、「今日、日比両国の新たな友好のステージが始まりました。私たちは、この友好関係を次の世代に引き継いでいく責任があります。今後とも神仏のご加護のもとに、共に手を携えて進んでまいりましょう」とあいさつしました。
(2014.2.07記載)
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