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2014年02月02日 立正佼成会一食平和基金  平成26年次の運営計画


一食運動の実践を通して会員から寄せられた浄財は、今年も国内外のさまざまな支援事業に役立てられる(写真は、ジェンとの協働によるアフガニスタンでの衛生教育=提供・ジェン)

立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会(委員長=沼田雄司教務局長)はこのほど、平成26年次の運営計画を発表しました。予算総額は3億5058万4千円。同運営委員会が策定した中期運営方針(平成25~29年)に基づき、「貧困(飢餓)の解消」「教育・人材育成」「緊急救援・復興支援」を重点項目に、全10分野の支援事業に会員からの献金が役立てられます。

立正佼成会一食平和基金は、会員が食事などを抜いて節約分を献金する「一食を捧げる運動」の浄財によって運営されています。
世界銀行のレポートによると、現在、1日1・25ドル(約130円)以下で生活する「極貧層」は世界で12億人。このうち、3分の1は13歳未満の子供で、特にアフリカやアジアの開発途上国の状況は深刻です。
こうした現状を踏まえ、「貧困(飢餓)の解消」の分野ではWFP(国連世界食糧計画)と協力し、食糧不足に直面するブータンの子供たちに学校給食を提供。栄養不足の改善や就学・進学率の向上につなげています。また、自然資源を活かした持続的な有機農法により貧困の解消を目指す「農業・環境・地域開発事業」、「アフリカへ毛布をおくる運動」の輸送費などにも献金が役立てられます。
貧困問題の根本的な解消に向け、「教育・人材育成」も重点項目に挙げられました。特に、文化や民族、宗教の違いを認め合う寛容な心を養うことが重要との観点から、紛争や対立で傷ついた世界の子供たちにおもちゃや文房具をおくる「親子で取り組むゆめポッケ」、特定非営利活動法人「難民支援協会」との協働による、日本に逃れてきた難民への支援事業などに予算が計上されました。
また「緊急救援・復興支援」では、「こころ ひとつに」プロジェクトをはじめ、東日本大震災の被災者に対する支援活動に浄財が充てられます。さらに、国内外の自然災害や紛争などに際し、現地で救援活動を展開する団体に支援を行います。
また、本年次は新たに、日比友好のシンボル「フレンドシップタワー」建立40周年(来年)に向けた事業や、一食運動の浄財の一部を各教会が主体的に活用し、地元の非営利団体に指定拠出する「一食地域貢献プロジェクト」にも予算が充てられます。
このほか、昨年に引き続き、聖エジディオ共同体と共に進めるマラウイでのHIV陽性者やエイズ患者への医療支援、エチオピアの内戦や干ばつにより激減した森林の復興事業などに浄財が役立てられる予定です。

(2014.1.31記載)