青年女子部員による真心からの奉献の儀。会員はいのちの尊さをかみしめ、教えに出遇(であ)えた喜びを胸に布教伝道への誓いを新たにした
釈尊の生誕を祝う「降誕会」式典が4月8日、大聖堂で行われました。式典には、全国から会員約3600人が参集。法話に立った庭野日鑛会長は、釈尊の誕生偈(げ)と伝えられる「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」の意味に触れ、すべてのいのちに尊厳を認め、あらゆる物事に仏性を見ていく大切さを説きました。全国各教会でも式典が催されたほか、包括地域内の公園や商店街などに花御堂(はなみどう)を設置し、市民に「花まつり」をPRしました。
大聖堂の式典では、全国の青年女子部員16人による奉献の儀、川端健之理事長導師による読経供養に続き、稚児総代2人が稚児讃歎(さんたん)文を奏上。佼成育子園の園児20人が遊戯を披露しました。
次いで、「アフリカへ毛布をおくる運動」30年に際し来日したアフリカ開発緊急機構(ADEO)のベナード・ウェソンガ理事が登壇し、立正佼成会が参画する同運動の成果を報告。日本の市民の理解と協力に謝意を表しました。
会員を代表して体験説法に立った熊谷教会青年婦人部長は、自身の病や長女の不登校を通し、教えの縁に触れた体験を発表。青年婦人部長として部員と触れ合う中で、相手のありのままを拝む大切さを学び、長女を素直に受けとめられるようになった喜びを語りました。また、精神的な病を抱えたある女性との触れ合いを通し、苦の中から喜びを見ていくことの意味を改めてかみしめたと述べ、「仏さまの願いを受け取れる私になりたい」と誓いました。
聖壇上で灌仏(かんぶつ)し、法話に立った庭野会長は、釈尊の誕生偈の一節「天上天下唯我独尊」に込められた真意に言及。「広大な宇宙にあって人間は一人ひとり尊厳ある存在である」と意味を示し、相対的に優劣をつけるのではなく、生きとし生けるものすべてに「仏性」を見ていく大切さを強調しました。
また、人間の心臓が常に鼓動を続けていることなどに触れながら、世の中は神秘に満ちていると語り、そうした「大宇宙の根本的な力」を認識できる人間であることが、「独尊」に込められた仏の願いであると説きました。
式典終了後には、稚児79人が大聖堂から一乗宝塔まで「おねり供養」を行いました。
(2014.4.11記載)
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