News Archive

2014年11月17日 被災した会員夫婦の体験を紹介 庭野学林学長 バチカンでの「男女間の補足性に関する諸宗教対話会議」に出席

バチカンの教理省、家庭、諸宗教対話、キリスト教一致推進の各評議会主催による「男女間の補足性に関する諸宗教間国際対話会議」が11月17日から19日までバチカンで開かれ、14宗教の指導者、専門家ら約400人が参加、立正佼成会から庭野統弘学林学長が出席しました。

「結婚での男女間の自然的絆の素晴らしさを提示」することなどが会議の目的。参加者は17日、ローマ教皇フランシスコに謁見(えっけん)しました。教皇は「男女の補足性が結婚と家庭の根幹」と主張し、「家庭が共に生きることを学ぶ最初の学校」と定義しました。さらに、現代世界で「結婚と家庭が、一時的なメンタリティー(結婚を永久の誓いと考えないこと)によって危機に陥り、多くの人間に精神的、物質的破壊をもたらした」と分析。「家庭は、あくまでも(男女によって構成される)家庭だ」とアピールしました。
会議では、「家庭があるからこそ、宗教伝統が世代を超えて継承された」(ユダヤ教)、「女性なしの男性は不完全であり、一緒になって初めて完全となる」(ヒンドゥー教)、「家庭に平和がなければ世界にも平和はない」(ラマ教)、「男女は同等の尊厳を持ち補足し合う。われわれは、女性の権利の擁護にさらに努力しなければならない」(イスラーム)など、各宗教の立場から見解が示されました。
庭野学長は『より強き夫婦の絆/東日本大震災後の仏教徒のケース』と題してスピーチ。震災中に夫を失い、その苦から仏法によって立ち上がり、夫の生前にもまして強い夫婦の絆を発見した会員の例を紹介しました。

(2014年12月 5日記載)