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2014年11月19日 光祥次代会長 KAICIID主催の国際会議に参加 紛争状況に対する視座を提示 理事会にも出席、意見交換

庭野光祥次代会長は11月19日、オーストリア・ウィーン市内のホテルで開かれたKAICIID(アブドッラー国王宗教・文化間対話のための国際センター、ファイサル・ムアンマー事務総長)による『宗教の名のもとに行われる暴力に対する連帯』をテーマにした国際会議に、同理事として参加しました。また20日には、同市内のKAICIID本部で行われた同理事会に出席しました。根本昌廣外務部長が随行、WCRP日本委員会の和田めぐみ渉外部長が通訳として同行しました。

国際会議には、イスラームを中心とした宗教指導者、サウジアラビア、オーストリア、スペインの政府関係者、国連関係者ら約200人が出席。イラクとシリアでの宗教的文化的多様性を守ることを目的に、「イスラーム国」の動向に関する問題などが討議されました。
『社会的結合と多様性、共存』『平和構築のための宗教教団と市民社会の役割』『暴力に対する宗教と教育の役割』をテーマにしたパネルが行われ、この中でイスラームのある宗教指導者は、一部のムスリムによる暴力がムスリム全体に影響を与えていると指摘。イスラームが本来、平和、調和を重んじる宗教であることを伝えていく重要性、緊急性を訴えました。

また、国連のアダマ・ディエン・ジェノサイド(集団虐殺)防止担当特別顧問は、宗教には宗教界全体としての共通の役割があると言及。無知や誤解がさらなる暴力を生むとの危惧を示し、相互理解を促進することが大切との見解を述べました。
閉会時には、KAICIIDの理事がそれぞれコメントしました。光祥次代会長は、世界中のすべての母親の中で、子供を兵士にしたいと願う母親は一人もいないと強調。現在の紛争状況に対する悲しみを、世界のすべての人が共有できるとの視座を提示しました。
翌20日に行われたKAICIID理事会では、今後の戦略や活動計画、理事会などに諮問を行う「アドバイザリー・フォーラム」などについて討議。オーストリア国内で、KAICIIDの使命、目的、活動内容などに対する理解を促進する必要性や方途などについても意見が交わされました。

(2014年12月 5日記載)