『終戦70年――今あらためて慰霊と平和を考える』をテーマに新宗連(新日本宗教団体連合会)の「第28回教団人セミナー」が6月25日、法輪閣大ホールで開催されました。加盟教団の宗教者、信者ら550人が参集。立正佼成会から新宗連常務理事の川端健之理事長をはじめ教庁役職者、東京教区の会員らが出席しました。
今回のセミナーは、毎年8月14日に国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で行われている新宗連と新宗連青年会(新日本宗教青年会連盟)主催の「戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」(8.14式典)が今年50回を迎えるに際し、その意義を確認し、さらなる行動につなげることが目的です。当日は世界平和祈念の黙とうを全員で捧げたあと、新宗連理事長の保積秀胤・大和教団教主、同墓苑奉仕会の若松重秀理事長があいさつに立ちました。
続いて、8.14式典の歩みを紹介する映像作品『第50回8.14式典 祈りから行動へ』の上映後、山田匡男・新宗連総局長が登壇し、同式典の意義を説明。同式典には「どんな時代が来ても信教の自由を守っていく。どんな時代が来ても二度と戦争を起こさない」という新宗連結成の精神が込められていると述べました。また、式典の実行委員を毎年、青年が務めてきたことに触れ、慰霊の取り組みが「50年間、青年から青年に受け継がれてきたことは新宗連にとっても、日本にとっても宝ではないか」と話しました。
次いで、星浩・朝日新聞特別編集委員による記念講演が行われました。星氏は国会で審議中の安全保障関連法案に触れ、同法案は「海外で武力行使しない」という戦後の日本のあり方を踏み越えるものであり、慎重な議論が必要と述べました。
このあと、新宗連青年会代表者7人が登壇し、「第50回8.14式典」に向けての決意を発表しました=写真。
(2015年7月 2日記載)
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