交流法座では、それぞれが教会の活動を報告し、参拝を通した学びを語り合いました
平成27年次「壮年本部参拝」(全3回)の1回目が7月25、26の両日に開催され、63教会から1485人が参加しました。
26日、大聖堂で行われた式典では、読経供養に続き、庭野日鑛会長があいさつに立ちました。庭野会長は、中国の古典「曲礼(きょくらい)」の一節を挙げ、生まれて10年は「幼」、40代は「強」、70代では「老」と、それぞれの年代を表す漢字とその意味や人生の歩み方を紹介。その上で、壮年の「壮」は30代に当たり、エネルギーが旺盛で、勇ましいときであると述べました。また、60代の「耆(き)」は「うまい」という意味で、人生の酸いも甘いも経験して味わい深い人間になっていく年代であるとし、「『曲礼』が教えるように年をとり、段々と味を深め、人格をつけていく、そういう精進をしたいものです」と語りました。
続いて、沼津教会壮年部長(64)が体験説法。幼い頃から視力や聴力が弱く、身長が低いなどコンプレックスを抱えていましたが、青梅練成会への参加を機に研修や法座で仏教の根本義を学び、「ハンディも持ち味」と思えるようになり、自分の見方次第で人生が変わることを学んだ、と述懐しました。
その後、青年、壮年部活動を続け、現在は壮年部長として「仏さまのようにものごとを見る実践」をしていると報告。会社をリストラされたある部員が、サンガの支えの中で気力を取り戻し、感謝の心で新しい仕事に励むようになった様子に触れ、「彼のおかげさまで、初めて心から仏性に合掌できた」と話し、「これからも、“寄り添い柱”として人さまを支えられる私になる」と誓願しました。
このあと、園浩一参務が講話に立ち、本部参拝の意義を「自分の原点を探す、誰のための信仰かと自分の心を見つめ直す機会」と話しました。また、庭野日敬開祖の立正佼成会創立の願いに触れ、願生(がんしょう)を持って生まれてきた人間として、今あるいのちに感謝し、自覚を持って布教していくことが大切、と精進を促しました。
さらに、「難」という字に触れ、数々の困難に直面する人生ではあっても、「難」が「有」と書くと「有り難い」になると解説。「難を栄養分にして、人生におかげさまの花を咲かせましょう」と呼びかけました。
なお、25日には前泊プログラムとして映画上映や時事問題講演会などが行われました。
(2015年7月30日記載)
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