菅沼の大自然を満喫する少年部員たち。「菅沼宝探し!!」では、庭野開祖、庭野日鑛会長の幼少期を追体験しました
夏休みに入り、全国では少年・学生部活動が活発に行われています。学びに遊びに、思う存分夏を満喫している子供たちの様子を紹介します。
特攻死した兵隊の名が刻まれる石碑について説明を受ける中津教会の少年部員
第二次世界大戦の終結から70年を迎える今年、多くの教会が平和学習を実施しました。広島、長崎、沖縄などを訪れるほか、地元の歴史についての学びを深めています。
中津教会は7月26日、包括地域の大分・宇佐市で「少年部平和学習」を実施し、少年部員ら40人が参加しました。同市には、昭和14年に宇佐海軍航空隊が開 設され、大戦末期には多くの若者が特攻隊として飛び立ちました。一行は零式艦上戦闘機の実物大模型などが展示されている宇佐市平和資料館を見学。伝承ボラ ンティアのガイドから同航空隊の歴史などについて説明を受けました。
次いで、城井(じょうい)一号掩体壕(えんたいごう)史跡公園に移動し、慰霊 碑を参拝。代表2人が献花を行ったあと、全員で題目を三唱し、戦没者に慰霊の誠を捧げました。参加者の一人(9)は、「特攻隊の話を聞いて悲しい気持ちに なりました。絶対に戦争は嫌なので、慰霊碑の前で世界の人たちが仲良く暮らせるように祈りました」と話しました。
このほか、松戸、佐倉、大月など各教会が学生部を中心に平和学習を実施、戦争の悲惨さ、平和の大切さについて学びを深めました。
庭野日敬開祖の生い立ちや平和への願いを学ぶ活動も展開されています。
新 潟・十日町市菅沼では全国の少年部員を対象に「菅沼子ども村」(青年グループ主管)を実施。7月25日から27日まで行われた第6組には板橋、目黒、大 田、足立の4教会から少年部員ら88人が参加しました。子供たちは生誕地道場の駐車場で、近くの田んぼに生息するホタルを鑑賞したほか、旧大池小学校など 庭野開祖ゆかりの場所をウオークラリー形式で巡る「菅沼宝探し!!」に挑戦。また、菅沼伝統の「縄ない」や「妻有焼(つまりやき)陶芸体験」にチャレンジ し、一輪挿しやマグカップを作りました。
少年部員(11)は、「人には親切にしましょうと、開祖さまが小学生の時に校長先生から教えてもらい実践したことを学んだので、私も人に優しくできるようになりたい」と笑顔で語りました。今後「菅沼子ども村」は7組が予定されています。
ま た、開祖記念館では『開祖さまの平和への想いを学ぼう』をテーマに7月21日から8月31日まで、「夏休み子どもプログラム」が各教会の希望に応じて随時 実施されています。今年は、終戦から70年を迎え、世界平和を生涯の願いとした庭野開祖の想いに触れるプログラムとなっています。
7月23日に は、仙台教会の少年部員ら68人が参加。戦争犠牲者に慰霊の誠を捧げるキャンドルサービスが行われたあと、庭野隆市館長が、庭野開祖の青年時代のエピソー ドなどを紹介しました。この中で、常に非暴力に徹し、対話を重視した庭野開祖の姿勢を説明し、「周りの人に親切にし、みんなと仲良くすることが平和につな がります。平和に向けて自分にできることを考えてみてください」と語りかけました。
このあと、一行はクイズを解きながら館内を見学しました。
夏休みの宿題を持ち寄り、勉強会や自由工作などに取り組む教会もあります。沼津教会は7月26日、教会道場で「夏休みの書道」を開催。少年部員ら20人は、 師範の資格を持ち、自宅で書道教室を開く女性会員(70)の指導を受け、宿題や芸術祭に出品する作品を仕上げました。少年部員(11)は、「友達に誘われ て初めて参加しました。先生が分かりやすく教えてくれて、上手に書くことができました」と笑みをこぼしました。
また、多くの教会で小学生、中学生を対象にした「親子で取り組むゆめポッケ」の活動も行われています。
書道に取り組む沼津教会の少年部員たち。指導を受けながら、一画ずつ真剣に筆を運びました
参加者たちはプログラムを通して平和の大切さを学び、実践目標を発表し合いました(開祖記念館)
(2015年7月30日記載)
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