法話に立った庭野会長は、自らの尊厳に気づき、生きとし生けるものを「無上尊」として見ていく大切さを説きました
庭野日敬開祖の生誕を祝い、菩薩行実践の誓願を新たにする「開祖さま生誕会」が11月15日、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。大聖堂の式典には会員、来賓ら約4100人が参集。法話に立った庭野日鑛会長は、釈尊の誕生偈(たんじょうげ)の一節、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」の意味に触れ、一人ひとりが自らの尊厳に気づき、菩薩道を歩む大切さを示しました。
『久遠の祈り』の調べに合わせ、聖壇に花と灯明を献じる青年女子部員たち。恩師の願いをかみしめ、さらなる精進を誓いました
式典では、東京佼成ウインドオーケストラと佼成合唱団による『久遠の祈り』に合わせ、青年女子部員16人が奉献の儀、続いて読経供養が行われました。この中で、導師を務めた川端健之理事長が庭野会長名の「啓白文」を奏上しました。
会員を代表して体験説法に立った那須教会青年女子部長(29)は、昨年の七面山練成会を前に、会員宅を訪ねる「手どり」に取り組む中、手どりの活動に協力的でない部員を責める気持ちが湧きましたが、教えを通して自らを省み、支えてくれる仲間の有り難さに気づいた体験を発表しました。また、今年は「教師」資格を拝受し、万人の幸せを願い続けた庭野開祖の弟子であるとの自覚が芽生え、教えを伝えてくれた両親に改めて感謝できたと喜びを語りました。
このあと、讃歎(さんたん)歌『誓いを胸に』の合唱に続き、昭和53年にニューヨークで開かれた第1回国連軍縮特別総会で演説する庭野開祖のVTRが上映されました。
法話に立った庭野会長は、「天上天下唯我独尊」の意味に触れ、「自らの尊厳に気づき、一度しかない人生を大切にすること」と説明。「開祖さま生誕会」に当たり、一人ひとりが仏の教えによって人格を磨き、親や先祖、多くの人々に安心してもらえる自分になれるよう、仏教徒としての誓いを新たにすることが肝要と述べました。
また、一切の生きとし生けるものをこの上無い尊い存在である「無上尊」と受けとめていく大切さを強調し、「あらゆる人たちが仏のお役をしてくださっていると見ることができる私たちに高まっていくことが、仏さま、開祖さまが一番喜んでくださること」と説きました。
(2015年11月19日記載)
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