熊本教会での贈呈式の席上、岩谷副代表が支援への謝意を述べ、活動の拡充を誓いました
立正佼成会一食（いちじき）平和基金運営委員会（委員長＝根本昌廣総務部主席）は、今年次の計画に基づき、各教会が主体的に同基金の浄財の一部を活用する「一食地域貢献プロジェクト」を実施しました。
南多摩教会で支援金の目録を手渡される高橋代表。「国内の貧困解消に浄財を役立てたい」と述べました
同プロジェクトは、地元の非営利団体に支援して温かな地域づくりに貢献するとともに、「一食を捧げる運動」の成果を身近に感じ、運動の推進につなげることが目的。実施期間は平成２６年次から３年間で、今年は全２６支教区から合わせて３０教会が参加し、７３団体を支援しました。
参加教会は教会内にプロジェクト委員会を設置し、地域の課題を踏まえて団体の情報を収集し、支援実績を精査した上で支援先を選出。教会道場で贈呈式を行いました。
熊本教会は、壮年、青年、支部の代表者らで委員を構成。『青少年の健全育成と障害者福祉』を柱に、ＮＰＯ法人「外国から来た子ども支援ネットくまもと」と社会福祉法人「秋桜会大津あゆみ園」の２団体を支援しました。
１２月６日、贈呈式の席上、「外国から来た子ども支援ネットくまもと」の岩谷美代子副代表は、親が外国籍を持ち、日本語の読み書きができない子供を支えるため、同県内の小・中学校や高校に日本語指導員を派遣する活動を紹介。「皆が進路に不安なく臨めるよう浄財を生かしたい」と述べました。
南多摩教会一食地域貢献プロジェクト委員会は『生活困窮者・障害者支援と環境保全活動』をテーマに、非営利型一般社団法人「フードバンクかわさき」と社会福祉法人「紫苑の会シャロームの家」「かわさきかえるプロジェクトあさおてんぷら油資源化チーム」の３団体を選定しました。
１１月１５日の贈呈式で、「フードバンクかわさき」の高橋実生代表は、日本の子供の貧困状況を解消するため、企業などから寄付された食料品や日用品を貧困家庭に提供する活動を説明。「全国のフードバンクとの連携に支援を役立てたい」と述べました。
また、同委員の会員（７７）は、「団体の方々と『一食運動』の精神を分かち合えたことは大きな成果。ボランティアとしても団体の活動に協力したい」と語りました。
（2015年12月17日記載）
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