News Archive

2016年05月09日 熊本地震 第4次援助隊を派遣 安否や生活状況を確認


被災した会員からボランティアの依頼を受け、土台からずれた墓石を元に戻す作業を行いました

「平成28年熊本地震」における立正佼成会災害対策本部は5月9日から17日まで、第4次援助隊(隊長=木下修男教務部次長)を熊本教会に派遣しました。同隊は、甚大な被害を受けた支部で、支部長や主任と共に安否や生活状況を確認する布教支援を展開。被災会員宅を訪れ、支援物資と災害見舞金を手渡しました。15日の「青年の日」には、同教会と近隣教会からのボランティアの受け入れに当たりました。

熊本教会の21支部のうち、中央第一、東第一、南第一、緑川、阿蘇の5支部で甚大な被害が発生しました。この中には、避難所や県外での生活を余儀なくされている支部長もおり、布教が困難となっています。また、阿蘇支部では、包括地域の道路が寸断され、移動がままならない状況です。9日に熊本教会入りした第4次援助隊は、柴垣多加志南九州支教区長(熊本教会長)から被害状況の説明を受け、11日から本格的に布教支援を開始しました。
布教支援では支部長らに同行し、会員の安否確認を実施。震源地の益城(ましき)町では今も水道やガスが寸断されており、同町を包括する東第一支部では避難所で生活する多くの会員に対し、名簿を基に飲用水や食料などを届け、生活状況を確認しました。主任(65)は「車で移動しながら避難生活を続けている人が多く、なかなか会えませんでした。今回、避難所にいる会員さんと再会でき、涙を流して喜び合いました」と話しました。
家屋の損害が目立つ御船町を包括する緑川支部では、主任らと共に会員宅を訪ね、見舞金を届けました。会員(74)は「わが家を失い、精神的に疲れていました。お見舞金に込められた全国のサンガの真心にとても励まされます。本当に有り難うございます」と涙を流しました。
このほか、同教会に寄せられたボランティア依頼を基に、26軒の会員宅で作業に従事。15日の「青年の日」には、近隣7教会のボランティアを受け入れました。
震災から約1カ月が経ち、柴垣支教区長は、「自宅が大きな被害を受け、今も多くの会員さんが避難所で暮らしておられます。こうした中、自らが被災しているにもかかわらず、サンガの手どりに歩く会員さんの姿に心打たれるとともに、教えの尊さを実感させて頂いています。全国から寄せられた募金によって、会員さんにお見舞金をお届けすることができるようになりました。『青年の日』には近隣教会から大勢の青年が集まり、熊本教会の会員のために汗を流してくださいました。サンガのつながりの強さ、頼もしさに深く感謝しております」と語りました。
なお、16日からは第5次援助隊(隊長=伊藤賀章教務部次長)が引き続き活動を展開しています。

(2016年5月19日記載)