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2016年06月19日 環境保全への取り組みを継続 環境マネジメントシステムによる昨年次の運用実績を発表

立正佼成会本部はこのほど、環境マネジメントシステム(EMS)の取り組みによる運用実績(平成27年次)を発表しました。昨年の本部諸施設の電気、ガス使用量に基づく炭素排出量、一般廃棄物(ゴミ)、職員の環境意識などについてEMS委員会がまとめました。

EMSとは、企業・団体などが、組織活動によって生じる環境への影響を持続的に改善するために設けたシステムです。本会は、「環境問題の生じる根本的な原因は物質的・金銭的豊かさを求める私たち自身にある」と内省し、人と自然が調和を取り戻す契機となるよう、平成21年末から本部の環境問題への取り組みとして導入。本部周辺施設や青梅練成道場、生誕地道場などを対象にシステムを構築してきました。
22年に国際標準化機構の定めた規格認証「ISO14001」を取得。その後、本会が定めた『環境方針』の「基本姿勢」や「行動指針」に沿い、職員の環境意識への啓発を図るとともに太陽光発電装置や生ゴミ分解処理機を本部施設に設置するなど、炭素排出量や一般廃棄物の削減に力を注いできました。
27年次の炭素排出量は、引き続き空調管理、照明器具の頻繁な消灯などで消費電力の削減に努めてきましたが、昨年の値から微増となりました(グラフ上参照)。
一般廃棄物では、生ゴミ分解処理機の活用の他、紙やペットボトルなど資源ゴミに対し、3R(リデュース=減量、リユース=再使用、リサイクル=再資源化)を推奨・励行してきましたが、昨年の値からは微増しました(グラフ下)。
また、アンケートによる「職員の環境意識」は、昨年次まで5年続けて75ポイント以上を維持。環境への意識が高まり、諸活動が職員に浸透していることが示されました。学習会をはじめ各部署でエコリーダーを中心に環境への取り組みを継続し、意識啓発に取り組んでいます。
同本部は、これまでの実績と成果を踏まえ、今年2月の第2期認証期間満了をもって国際規格の更新を取りやめました。環境への取り組みを菩薩行の一環として捉え直し、本会の教義や活動と融合させるべく、検討を進めています。教団創立80周年をめどに独自の環境マネジメントシステムの運用を開始する予定です。

(2016年6月16日記載)