「熊本地震」では、八代教会の包括地域でも住宅損壊の被害が発生し、震災後しばらくは避難してきた会員や近隣住民を受け入れました。一方で、甚大な被害を受けた地域を包括する熊本教会に救援物資を搬送しました。八代教会の会員の状況やこれまでの取り組みを紹介します。
心を合わせ 炊き出し、安否確認など全力で
全7支部の中で特に被害を受けた地域は、八代郡氷川町を包括する竜峯支部、八代市を担う麦島支部など4支部。教会の調べでは、会員家屋2軒が全壊と半壊の被害を受けました。このほか、多数の会員が家財を破損。教会施設に大きな被害は出ませんでした。
4月14日の「前震」および16日未明に起きた「本震」後、八代市をはじめ同教会の包括地域では、水道・電気・ガス・電話などライフラインは停止することはありませんでした。しかし、断続的に起きる余震への不安から、多くの住民が、夜間は地域の公民館や体育館などに身を寄せ、避難所に入れない人々は車中での寝泊まりを余儀なくされました。
八代教会は、地元の古城町内会長の要請を受け、17日夕から26日まで近隣住民の避難者を受け入れました。19日のピーク時には会員を含む40人が道場に宿泊しました。この間、河村伊津子教会長と教会役員らが炊き出しを行い、おにぎりとみそ汁を避難者に提供。また支部長、主任たちはサンガの安否確認に努めました。
一方、壮年部員らは15日から18日まで連日、熊本教会に毛布や飲料水、カップめん、日用品などの救援物資を搬送。家族と教会道場に避難していた竜峯支部の支部長は、サンガの安否確認が一段落した18日朝、救援物資を満載したワゴン車のハンドルを握り熊本教会に向かいました。
「人さまのために少しでも体を動かせることが有り難かった。熊本教会の顔なじみのサンガに会うことができ、心が落ち着きました」
熊本地震から間もなく3カ月が経ちます。河村教会長は、「全国のサンガの皆さまから頂いた応援を肌身に感じ、励まされました。本当にありがとうございました。震災から3カ月が過ぎますが、余震が怖くて熟睡できないという会員さんは今も多数おられます。地域によって被害の差はありますが、それぞれに心の痛手を負っています。その傷を少しでも癒やすことができるよう、皆さんと心を合わせて布教に歩かせて頂きたい」と語りました。
(2016年7月 7日記載)
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