2016年07月03日
明るい社会づくり運動「全国集会in沖縄」 高良・琉球大名誉教授が基調講演
NPO法人明るい社会づくり運動の「2016・全国集会in沖縄〜いちゃりばちょーでー(一度会ったら皆兄弟)」が7月2、3の両日、沖縄・那覇市内のホテルで開催されました。理事を含む全国の会員ら約170人が参加。協力団体の立正佼成会から、同法人の担当常務を務める沼田雄司参務が出席しました。
2日の集会では、砂川敏文理事長の開会のあいさつに続き、『琉球の歴史とアジア』と題して琉球大学名誉教授の高良倉吉氏が基調講演に立ちました。高良氏は、14世紀末から16世紀後半に中国やタイなど東南アジア諸国との中継貿易の拠点として栄えた琉球王国時代に、沖縄独自の文化が形成されたと説明。「島国という小さな存在だからこそ、船を使い、積極的に外のものを取り入れようとした」と述べました。
また、第二次世界大戦末期の沖縄戦で破壊された琉球王国の王城・首里城の復元に携わってきた思いに触れ、「沖縄の歴史、文化の象徴である首里城の存在を、未来を担う若者たちにつないでいきたい」と話しました。
次いで、NPO法人日本国際ボランティアセンター(JVC)代表の谷山博史氏が、昨年から同運動と協働して行う「ラオスに井戸を贈る運動」の活動を報告。続いて、『サンゴの島が教えてくれたこと』と題し、NPO法人アクアプラネット理事長の金城浩二氏が講演しました。
金城氏は、温暖化による海水温の上昇などが原因で減少している沖縄のサンゴ礁を守るため、17年にわたりサンゴの人工養殖に注力してきた歩みを紹介。自然や家族など人間が本来大事にすべきものに真剣に向き合う大切さを語りました。
(2016年7月 7日記載)
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