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2016年07月16日 青梅練成道場50年 平成28年次「青年男女青梅セミナー」


研修やワーク後に行われた法座。参加した青年は、互いの学びや気づきを分かち合った

今年で開設から50年の節目を迎えた青梅練成道場で7月16日から18日まで、平成28年次「青年男女青梅セミナー」(青年ネットワークグループ主管)の第2組が実施され、21教会から青年男子・女子部員89人が参加した。半世紀にわたって、多くの青年がこの地で自分の生き方を省み、決意を発表してきた。今回参加した青年も、縁起観をテーマにした研修を受け、それを基に自らを振り返る「人生コース」(ワークを通した学び)や、法座に取り組んだ。また、緑豊かな青梅の自然に親しむ「シェアリングネイチャー」なども体験した。

願いを受け継いで
青梅練成道場は、「法華経精神を基盤とした次代を担う青年の人材育成をはかる、青年のための青年の手による道場をつくろう」という庭野日敬開祖の願いのもと、1965年から建設が進められた。全国の青年部員たちは『私たちの青年練成道場づくりは私たちの手で』を合言葉に、建設費用の拠出や整地作業に積極的に協力した。
66年に現在も使用されている東、西棟を含む第一期工事が終了。同年11月に「仮入仏式」が挙行された後、3日間の行程で「全国青年部長練成会」が初めて実施された。翌67年には、青年男子・女子部、高校生や大学生の他、教育者の練成も行われ、約2万人が参加した。以降、今日まで全国の青年部員の教育の場として活用され、この地で学んだ青年たちが教会に戻り、布教伝道を推進してきた。
第一期工事の終了後も施設の充実を図る工事が進められ、91年にはグラウンドと野球場が、95年に食堂や浴場、管理事務所を備えた中央棟が完成。同道場は現在、青年のみならず、会員の教化育成の場として広く利用されている。

教えを生かせる“自分づくり”
かつての「練成」を引き継ぐ今回のセミナーは、仏教の教義を学びながら自己のいのちの尊さに目覚め、日常のさまざまな場面で教えを基に努力できる青年部員の育成が目的。16日は、『縁起の法則』をテーマにした研修の後、自らの人生を振り返るワークが行われた。この中で参加者は、人生の節目となった出来事を挙げ、当時の感情や精神状態を曲線グラフで表す作業に取り組んだ。
翌17日には、作成した「人生曲線」に「縁起の法則」を当てはめ、節目に出会った人や出来事との縁を振り返った。また、自己評価のワークでは、自身の下した評価を班員と共有し、自らに対する否定的な見方を肯定的な見方に転換して自尊感情を高める「リフレーミング」を実施。「心配性で何度も確認作業をしてしまうため、仕事が進まない」という参加者の発表に対し、「ミスを許さない強い責任感の表れ」などの肯定的な評価の声が上がった。
その後の研修で「縁起の法則の活用」について理解を深めた参加者は、18日に今後の目標設定を行った。
参加者の一人、寺泊教会会員(26)は、「長年母とのわだかまりを抱え、誰にも相談できずにいました。しかし、真剣に聞いてくれる仲間と出会え、気持ちの整理がつきました。帰ったら、母に『ありがとう』と伝えたい」と語った。
なお、同セミナーの第1組が6月25、26の両日に行われた。

(2016年7月21日記載)