「菅沼子ども村」の大自然の中で、「菅沼めぐり」や「流しそうめん」などのプログラムを楽しんだ(北関東支教区)
夏休みを迎え、全国の教会で少年部、学生部の活動が活発に行われている。庭野日敬開祖生誕の地、新潟・十日町市菅沼で「菅沼子ども村」(青年ネットワークグループ主管)が実施されるほか、各教会では平和学習やキャンプ、理科実験教室などさまざまな取り組みを企画。各地の主な活動を紹介する。
「菅沼子ども村」、平和学習を実施
庭野開祖の生誕110年を迎えた今年も、全国の少年部員を対象にした「菅沼子ども村」が実施されている。一昨年から同村は通年の実施となり、7月29、30日の日程で行われた今年の7組目の同子ども村には、北関東支教区の少年部員23人が参加した。
入村式後、参加者は板材を使った名札製作や野外でのカレーづくりに挑戦。夜には、庭野開祖の「ご生家」前で「菅沼子ども祭」が行われ、参加者は輪投げや射的遊びを楽しんだ。翌日は「子安観音」「ご墓所」「旧大池小学校」などを班ごとに回る「菅沼めぐり」に臨み、紙芝居を通し、庭野開祖の歩みを学んだ。
鹿沼教会少年部員(12)は、「人がしたがらないことでも進んでする開祖さまは、すごいと思いました。私も人にやさしくできるようになりたい」と笑顔で語った。
一方、8月に「終戦の日」を迎えることから、広島や長崎、沖縄といった戦跡を訪れ、平和学習会を行う教会も多い。その中で地元の戦跡に目を向けたのは、横須賀教会。幕末から第二次世界大戦まで東京湾の要衝を担った横須賀沖2キロに浮かぶ猿島で7月30日、学生部員を対象に平和学習を実施した。参加した学生部員ら20人は、ガイドの案内を受けながらレンガ造りの兵舎や弾薬庫、砲座跡など旧日本軍の施設を見学した。
初めて同島を訪れた学生部員(16)は、「猿島のことは学校で習ってはいましたが、実際に訪れたことで、より詳しく学ぶことができました。二度と戦争が起こらないよう、平和な時代がずっと続いてほしい」と話した。
理科実験教室、地域の寺で坐禅会など多彩に
工作や自由研究などに取り組んだ教会もある。目黒教会は7月27日、教会道場で「理科が大好きになる 夏休みの自由研究講座」を開講し、少年部員とその父母ら37人が参加した。
東京工科大学非常勤講師を務める同教会会員の指導のもと、子供たちはガラスコップいっぱいに注いだ水の表面に紙でふたをし、逆さまにしても水がこぼれない実験により、表面張力と大気圧の働きを学習。風船の吹き口部分を竹串で刺しても割れない実験などにも取り組んだ。
参加者の一人(11)は「いろいろと知ることができて、とても楽しかった。実験のことを夏休みの宿題としてレポートにまとめます」と語った。
また、礼儀作法やあいさつの大切さを学んでほしいと、地域の寺院で「少年部坐禅会」を開いたのは福山教会だ。7月22日、市内の臨済宗妙心寺派弘宗寺(こうじゅうじ)を訪問した少年部員ら18人は、般若心経を読誦(どくじゅ)し、水野宏泰住職の指導のもと坐禅に挑戦。静寂の中、姿勢と呼吸を整え、10分間の坐禅を2回体験した。
少年部員(8)は、「余計なことを考えずに坐禅に集中すると、心も体もピタッと止まった感じがした。すごく気持ちよかった」と話した。
このほか、学生部練成やキャンプなど、さまざまな取り組みが各地で実施される。
猿島を巡り、第二次世界大戦まで使用された兵舎や弾薬庫などの施設を見学する学生部員たち(横須賀教会)
「坐禅で心の洗濯をしましょう」。水野住職の言葉に、背筋を伸ばす少年部員ら(福山教会)
(2016年8月 4日記載)
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