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2016年08月14日 新宗連青年会「第51回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」 絶対非戦の誓い新た


庭野会長は「平和の祈り」で黙とうし、戦争犠牲者のみ霊に慰霊の誠を捧げた

新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会)主催の「第51回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」が8月14日、東京・千代田区の国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で開催された。加盟教団の会員、信徒ら約2500人が参列。本会からは庭野日鑛会長(新日本宗教団体連合会=新宗連=顧問)、川端健之理事長(同常務理事)らが出席した。

同式典は、宗教協力の理念に基づき、戦争犠牲者に慰霊の誠を捧げ、絶対非戦と世界平和の実現の誓いを新たにするもの。1962年より行われている。

当日は、岩渕明大・新宗連青年会委員長(松緑神道大和山布教部青年会担当主幹)があいさつに立ち、今年51回目を迎える同式典の意義や歴史に言及。これまで、多くの青年が同式典を通じて平和を尊ぶ精神を培い、タイやミャンマーでの慰霊祭の開催など平和活動に注力してきたことを説明した。

続いて、新宗連を代表し、理事長の保積秀胤大和教団教主があいさつ。「私たち宗教者にとって最も大切なことは、日々、祈りを捧げるとともに、人々を善導し、争いが生まれる因(もと)となるあらゆる芽を、未然に防いでいくことにあります」と述べた。

加盟教団の青年女子56人による献灯、新宗連青年会と新宗連青年会地方連盟代表者2人による折り鶴の奉納に続き、教団別礼拝が行われた。本会からは川端理事長が礼拝に立ち、戦争犠牲者のみ霊(たま)に哀悼の意を表した。

次いで、新宗連加盟教団の青年を代表し、救世真教の青年部員が「平和のメッセージ」を発表。オーストラリアやシンガポールにある戦争犠牲者の慰霊碑を訪れ、平和への思いを強くした体験を語りながら、人間が犯した戦争の歴史から目をそらさず、伝え続けていく大切さを訴えた。また、争いのない世界とは、人々が夢を持てる社会であると強調。「人を責めず、憎まず、心で対話し、常に感謝を忘れず、それが世界平和への第一歩だと信じ、これからも前進してまいりたい」と述べた。

献灯に参加した本会江東教会会員(22)は、「戦後71年を迎え、私たち青年が、世界の平和を願って祈り続けることの大切さを改めて感じました。先達の方々がつないでくださった思いを胸に刻み、私も次の世代の人たちへ伝えられるよう努めていきます」と話した。

(2016年8月18日記載)