News Archive

2016年09月10日 「脇祖さま報恩会」 慈悲の心が世界を平和に


庭野開祖と共に本会を創立し、「慈母」と慕われた長沼脇祖。奉献の儀では、その遺徳を偲び、報恩感謝の誠が捧げられた

庭野日敬開祖と共に本会を創立し、会員から「慈母」と慕われた長沼妙佼脇祖の精神を受け継ぎ、報恩感謝を捧げる「脇祖さま報恩会」が9月10日、全国各教会で行われた。


「脇祖さま報恩会」終了後に行われたパイプオルガンによるランチタイムコンサート

大聖堂での式典には、会員約3500人が参集。佼成学園女子中学・高校の生徒16人による奉献の儀に続き、『脇祖さまを偲(しの)んで』と題して長沼脇祖の法話の音声が流された。続いて、読経供養が行われ、導師を務めた庭野光祥次代会長が庭野日鑛会長の報恩讃歎(さんたん)文を奏上した。
讃歎歌斉唱に次いで、植原伸江足立教会長が体験説法。青年婦人部員の頃、法座でのアドバイスをきっかけに、周囲の人に温かく触れ合っていなかった自己を省み、相手に寄り添う実践を通して自他共に救われる大切さを学んだ体験を発表した。さらに現在、教会長として会員一人ひとりの存在を尊び、青少年育成に力を注いでいることを語った。
この後、庭野会長が法話に立ち、江戸時代初期の儒学者である中江藤樹の『くやむなよ ありし昔は 是非もなし ひたすらただせ 当下一念』という歌を紹介。信仰では反省は大事であるとしながらも、「サンゲばかりで終わってしまわないで、今、自分が務めているお役をしっかりと務め、その中で自分の心を正していくことが大切」と述べた。
さらに、仏性の意味合いを詳述。全ての人は仏性を具(そな)えており、各人がそのことに目覚め、慈悲の心で人に触れ合っていくことが、世界の平和につながっていくと説いた。
式典終了後、庭野会長は「お山」(長沼脇祖旧私邸)を参拝した。また、大聖堂ではパイプオルガンによる「ランチタイムコンサート――妙音のしらべ」が初めて催され、横浜教会会員2人が、「ふるさと」「心妙なる」など4曲を披露。神秘的な音色が、大聖堂に響き渡った。次回は、12月8日の「成道会」終了後に行われる予定。

(2016年9月15日記載)