平成28年次「お会式・一乗まつり」が10月2日、本部周辺で開催された。本会発祥の地・修養道場から法輪閣駐車場まで練り歩く「一乗行進」には、国内外の支教区、教会、本部班など41隊、約9000人が参加。「開祖生誕110年」にあたる今年、マトイや万灯を中心に、庭野日敬開祖への追慕・讃歎(さんたん)を込め、活気あふれる行進が披露された。沿道からは約2万5000人が声援を送った。行進の様子はインターネットを通じてライブ配信された。
「お会式・一乗まつり」は、日蓮聖人の遺徳を偲(しの)ぶとともに、「人を救い、世を立て直す」との生涯を貫いた庭野開祖を追慕・讃歎し、報恩感謝の心で菩薩行実践の誓いを新たにするもの。参加者、見学者、地域住民らが共に絆や喜びを感じられる「一乗精神」の具現化の場としても位置づけられている。
当日は、午前9時から大聖堂で「一乗行進祈願供養」が行われた。庭野光祥次代会長導師による読経供養に続き、庭野日鑛会長が「お言葉」に立ち、聖徳太子が制定した「十七条憲法」を挙げ、第一条に示された「和を以(もっ)て貴(たっと)しと為(な)す」に込められた「大和(だいわ)」の精神の大切さを強調。「日本は古(いにしえ)から永遠の平和を願ってきた国です。『大和国』という名前の由来、その心を理想とし、『お会式・一乗まつり』を通して体現して頂きたい」と述べ、参加者を激励した。
本会発祥の地・修養道場前で大田教会青年男子部長(34)が発進を宣言し、午後0時30分に「一乗行進」がスタート。本部をはじめ東京西・中央・東支教区22教会の御旗(みはた)、本部班を先頭に、マトイや万灯、鳴り物などで構成された全41隊が、照りつける太陽の下、中野本郷通りをにぎやかに練り歩いた。
今年は、「開祖生誕110年」を祝い、山車やバッテリーカーに趣向を凝らす教会が多く見られた。荒川教会は、生誕の地である新潟・十日町市菅沼の蓮池をイメージし、桃色の大きな蓮の花をかたどった山車に、「祝開祖さま生誕110年」のメッセージを載せ、教えに出遇(であ)えた喜びを表現した。
品川教会は、庭野開祖直筆のひげ題目が飾られた「三重塔」の万灯で行進に臨んだ。
また、江戸川教会は節目の今年、長年親しんだ衣装とお囃子(はやし)を新調。東京の最東端に位置することから、朝日が昇り陽光が差すように、あまねく人々に教えを届けたいと願い、鮮やかな黄丹(おうに)色(黄橙=きだいだい=色)の衣装をまとって、軽やかな鳴り物の音色に合わせ、笑顔で広宣流布の心意気を示した。
このほか、横断幕や大団扇(おおうちわ)、Tシャツなどに「一乗」「ありがとう」などの字をあしらい、庭野開祖への感謝や誓願を伝えた教会も目立った。
茨城支教区の枠で参加した鹿嶋教会は、宗教協力を目的に、日ごろから交流のある鹿島神宮の「御船祭(みふねまつり)」を表現。「感謝、感謝、愛感謝」の掛け声に合わせ、同祭で披露される船を担ぎ、「ありがとう」と書かれた幟旗(のぼりばた)を掲げ、沿道の人々に感謝の心と平和な社会づくりをPRした。
鹿沼教会でマトイ班の責任者を務めた学生部長(37)は、「大切な家族、仲間と和になってマトイを振らせて頂き、教えに出遇えた喜びを、開祖さま、会長先生、そして応援してくれる皆さまにお伝えできた。感動で胸がいっぱいです」と話した。
大聖堂前広場で開催された「一乗物産展」には、各支教区や教会、本会と協力関係にある29団体が参加。今年初出店となる金沢教会では、地元の特産品である金箔(きんぱく)入りコーヒーや、贈答品に飾る「水引」などを販売した。会場では、光祥次代会長も“売り子”を務め、来場者と触れ合った。
この日、普門館前に設けられた中央観覧席では、多くの来賓と共に、庭野会長、光祥次代会長も観覧。「お披露目」の場面では、それぞれの特色を生かし演技を披露する全ての隊列に声援と拍手を送った。
(2016年10月 6日記載)
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