庭野開祖への「追慕」「讃歎」「報恩感謝」の思いを込めて、支部長代表16人が、各地の名産品を献じた
「開祖さま入寂会(にゅうじゃくえ)」が10月4日、大聖堂はじめ全国各教会で行われた。大聖堂には71教会から会員約3400人が参集。庭野日敬開祖の遺徳を偲ぶとともに「追慕」「讃歎(さんたん)」「報恩感謝」の思いを深め、さらなる精進を誓い合った。なお大聖堂での式典の模様は、インターネットを通じて全国の教会はじめ各拠点に配信された。
庭野会長は、庭野開祖の「お舎利」が奉安される一乗宝塔の扉をゆっくりと開けたあと、参集した会員たちを前に「おことば」を述べた
式典に先立ち、庭野日鑛会長による「一乗宝塔開扉(かいひ)の儀」が執り行われた。一乗宝塔には、庭野開祖の「お舎利」とともに、法具(お数珠、おたすき、法華三部経)が奉安されている。
大聖堂での式典は、佼成学園女子中学・高校吹奏楽部の序奏により開幕。全国の支部長代表16人による「献供(けんく)の儀」に続き、大聖堂内の照明が落とされ、サヌカイトの音色が響く中で約5分間、参集者は「開祖さまとの対話の時間」を過ごした。引き続き庭野光祥次代会長を導師に読経供養が行われ、庭野会長名の「報恩讃歎文」が奏上された。
この後、清水敬予元四国教区長が『開祖さまを偲んで』と題し、体験を発表した。清水元教区長は、高松教会長就任時、地域で諸宗教対話を推進。「香川県宗教者懇話会」が結成される運びとなった。同懇話会を進めていく際の心構えとして、庭野開祖から「教会長がありがたい心でいれば、ありがたい人が集まってくるんだよ」との言葉を受けた。その後、西条教会長に転任し、困難に遭遇しながらも庭野開祖の言葉を依りどころに宗教協力活動を展開。「今後も命ある限りこの教えを人さまにお伝えさせて頂きます」と誓い、体験を結んだ。
焼香後、法話に立った庭野会長は、本会のサンガを庭野開祖が舵(かじ)を取る一艘(いっそう)の船に例え、「師匠である船頭さんの教えにしたがい、我(が)を張らず、仲間とともに素直に修行させて頂くことで、私たちは向こう岸にたどり着くことができる、悟ることができるのです」と語り、庭野開祖の導きにより多くの人が救われてきたと述懐。また、経典の最初にある「道場観」について触れ、「教会道場や大聖堂だけが道場なのではなく、家庭に帰れば、そこが道場です。日常生活の中にこそ、私たちの道場があるのです」と述べ、自らが生きる“ここ”こそが教えの実践の場であると説いた。
(2016年10月13日記載)
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