KAICIIDのアドバイザリー・フォーラムでの席上、光祥次代会長は同理事としてあいさつを述べた
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庭野光祥時代会長は2日から8日までイタリアとオーストリアを訪れた、2、3の両日には、バチカンで行われた第2回「持続可能で不可欠な開発に向けた行動の倫理」(通称=「行動の倫理」会議)に出席。6、7の両日には、アブドッラー国王宗教・文化間対話のための国際センター(KAICIID)の「アドバイザリー・フォーラム」年次会合が開催され、に同理事として参加した。根本昌廣時務部主席、WCRP/RfP日本委員愛の和田恵久巳総務部長が同行した。
今回は、『平和』をテーマにバチカン庭園内「ピオ4世のカッシーナ」で行われ、諸宗教や経済学者など約40人が出席。
『平和の特質』『正義といつくしみの調和』『倫理的枠組み作り』といった九つの会合が開かれ、紛争や貧困、核兵器廃絶といった現代の主要課題を論議した。
庭野光祥次代会長は『平和の人類学的および道徳的基盤 “真理のうちを歩むこと”と自由の重要さ』と題した会合では、光祥次代会長が仏教徒の立場からスピーチ。平和を脅かす根本原因は他者への不信感や恐れ、優越感、競争心と指摘し、常不軽菩薩の仏性礼拝行に倣っていくことが大事と語った。
2日間の会合の後、国連事務総長特別顧問のジェフリー・サックス博士討議の内容をまとめた提案書を読み上げた。この中で、宗教はこれまで、戦争や紛争の解決に努めてきたにもかかわらず、一方で政治や権力に悪用されることもあったと指摘。平和構築に向け、世界の諸宗教がそれぞれの精神性を生かし、分断されたコミュニティーをつなぐ実践の必要性を強調した。
会議終了後、光祥次代会長はオーストリアに移動。6、7の両日、ウィーンにあるKAICIIDの本部で開かれた「アドバイザリー・フォーラム」年次会合に参加した。
同フォーラムは、諸宗教対話や平和構築といった活動を進めるため、識者から意見を聴取するもの。昨年4月に第1回会合が行われた。今回はKAICIIDのアドバイザーを務める、キリスト教やイスラーム、ヒンドゥー教、ジャイナ教、ユダヤ教などの諸宗教指導者やKAICIID理事ら約40人が参加した。フォーラムのメンバーの活動発表や分科会が行われ、今後の取り組みについて意見が交わされた。
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(2017年2月19日記載)
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